自分の人生に対して自信がないように振り返ります。
自分の過去は何かに打ち込み頑張ることもなく、楽な方を選んできてしまいました。
君との対比がここでも描かれています。
いつだって表に出ないで逃げてきてしまった自分を思い返しているのです。
君の人知れない日々は
私のそれとは違って
燻り宿した素振りが
心の陰を軽く掠めた
出典: たとえたとえ/作詞:小林壱誓 作曲:Peppe
君は自分とは反対に日々自分と向き合って努力をしてきています。
その違いを知ることで、自分の気持ちも変化するのです。
今までぼんやりあたためていたものが、素振りのような風に吹かれます。
自分に胸を張れないのに対し、君はその間自分の夢に必死でした。
冒頭でそんな君との距離を表現しています。
たとえたとえ
張り裂けるほどの声が風に流れても
いつかここから君に届けと今を叫ぶよ
ふわり道に迷える綿毛のように
その身を任せて
僅かだけでも君に届けと
最後までエールを
出典: たとえたとえ/作詞:小林壱誓 作曲:Peppe
君に対して自分の存在をわかってもらえなくても良いのです。
どんなに僅かでも、エールを送りいと思っています。
綿毛は儚くて頼りない存在ですが、それでも良いのです。
気持ちが届くのであれば。
そんな切な気持ちが込められています。
自分が追いかけていた夢が破れて諦めていても、君の姿に勇気をもらっています。
応援したい強い気持ち
辛いこと全部投げ出して
指先を離れても
君を見かけると
君が知らぬ間に
打ち返されていた
出典: たとえたとえ/作詞:小林壱誓 作曲:Peppe
目の前の現実で自分が逃げてしまう場面でも、君を見れば心が動きます。
いつだって自分と君の対比が成立しています。
打ち返されていたとは、自分の逃げる気持ちよりも君の前進する気持ちの方が強いのです。
踊るひとひらの便りが
胸のポケットに沈んだ
散りゆく時は美しく
心を捉えて
君ならば叶うよと
思い切り言い切りたいけど
君ならばあたう限り
やりのける筈だから
出典: たとえたとえ/作詞:小林壱誓 作曲:Peppe
便りの内容は何を伝えているのでしょうか。
散りゆく時と表現しているので、残念な内容かもしれません。
しかし、君のことだからどんな状況だって突き進むのだと信じているのです。
君に対する強い信頼こそがそう思わせているのでしょう。
そして、君ならどんな時もやり退けてくれると願望も込められています。
これは例えばの話
二人きりで君と会って
私から言えることは
「ありがとう」だけだ
出典: たとえたとえ/作詞:小林壱誓 作曲:Peppe
「君」は遠い存在です。
そのため君と2人で会うことは願望でもあります。
もし2人で話す機会があれば、自分からいえるのは感謝の言葉だけです。
自分からみれば君はいつも眩しく、心の支えになっている存在だからです。
なのに離れた場所で眺めていると
「ファイト」って溢れた
僅かだけでも君に届けと
強く溢すよ
出典: たとえたとえ/作詞:小林壱誓 作曲:Peppe
もし2人で会ったら感謝の言葉を言いたいのに、離れているとエールになります。
それは君に対しての気持ちが応援であり、応援したいと思えることに感謝しているのです。
僅かでも良い、そんな一縷の気持ちを託して応援します。
陰ながらいつも見守っているのです。
まるでまるで
自分のことのようであって
自分以上のことだな
そんな君に貰えた気持ちを君に向けるよ
たとえたとえ
出典: たとえたとえ/作詞:小林壱誓 作曲:Peppe
誰もが自分のことは大切です。
君に対する気持ちは、まるで自分ごとのように感じるのです。
それ以上の気持ちを感じています。
自分のなかでも大き過ぎる君への気持ちに気づいています。
君からもらったパワーや元気を同じく返したいのです。
張り裂けるほどの声が風に消されても
どれもこれもが届いていなくても
本物のエールを
心からエールを
出典: たとえたとえ/作詞:小林壱誓 作曲:Peppe