さて、冒頭で「会いたいよ」は遠距離恋愛の心情を描いた一曲とご紹介しました。
歌詞を紐解いていくと、遠恋未経験の筆者ですら心が痛むような心模様が、リアルに綴られていました。
現在、好きな人と遠く離れて過ごしているというあなた。
自分のことかと思うほど身近に感じられるのではないでしょうか。
しかし、この歌詞が歌うのは遠恋中の心情だけではありません。
好きな人と近くにいても、不安に思うことってたくさんありますよね。
距離が遠いのか、それとも心が遠いのか。
恋の悩みはそれぞれだと思いますが、きっと共感できる歌詞がたくさんあると思います。
それでは、歌詞の意味を紐解いていきましょう!
歌詞にフォーカス
私ばっかり。
どうしてよダーリン あなたは全然寂しくなさそうなの
求めるのは私ばかり あなたは全然寂しくなさそうなの
出典: 会いたいよ/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
こちらはAメロの歌詞です。
相手の表情を直接見られないというのが、遠距離恋愛の辛いところですよね。
コミュニケーションの手段と言えば、LINEや電話など顔の見えないツールに頼りがち。
ビデオ通話という手もありますが、それでも液晶越し。
相手の感情を直接感じるのは難しいかもしれません。
自分は会いたいと思っているのに、相手はそう思っていない。あるいは感じられない。
それって、とても辛いことだと思います。両想いなのに一方通行。
”あなたは全然~”という歌詞から、まるで好きな気持ちが一方通行であるかのように感じられます。
言葉だけじゃ足りないのに。
会いに行くには遠すぎるこの距離
埋めるように紡ぐ言葉探すけど
信じたいのに会えないから
言葉だけじゃ足りないこともあるでしょう?
出典: 会いたいよ/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
4行目の歌詞が、遠恋の一番のハードルではないでしょうか。
たとえメールで連絡があったとしても、それはあくまで文字の羅列に過ぎません。
本当の気持ちは、会って直接感じたい。そう思うのは当然のことですよね。
3行目の歌詞が痛切ですね。無条件で信じるのは、簡単にできることではないと思います。
両想いのはずなのに。
ねぇ何故、そんなに大人なの?
ねぇ側に、行きたいよ
頑張って強がるけど 本当はもっと触れたいよ
ダーリン ダーリン ねぇ
ふたりでつくる孤独なんて何の意味もないのに
ダーリン…会いたいよ
出典: 会いたいよ/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
メールをこまめに返信するのが苦手だったり、電話だとうまく話せないなんて人もいらっしゃると思います。
距離が遠くてすぐ会えないからこそ、”言葉”でのコミュニケーションが必要なのに。
連絡が少なかったり、そっけないメールになってしまったり。
相手にそんなつもりがなくても、言葉だけだと本当の気持ちを伝えるのは難しいことです。
頭ではわかっていても、やはり願うのは3行目の歌詞。
この願いに対して、どちらかが一方通行だと、遠恋は続かないのでしょう。
5行目のフレーズは阿部真央の真髄ですね。
お互いの気持ちが行き違うほど、お互いの中で”孤独”という存在が膨らんでいきます。
両想いなのに、一方通行。
ふたりで同じ方向を見ていられればいいのでしょうが、距離が離れるとそれも難しくなってしまうんですよね。
確かめたいの。
ねぇ今、何を思うの?
その心に、私は居る?
出典: 会いたいよ/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央
ここの歌詞で筆者のハートはずたずたです。
遠恋未経験なのに、心が痛くて堪りません……><
一番不安で仕方がないこと、それが2行目のフレーズだと思います。
筆者が思うに、大切なのは連絡を取り合う回数ではないと思います。
1日1回でも、2日に1回でもいい。
ちゃんと、「あなたのことを想っています」「あなたが好きです」という気持ちを伝えることが大事なんだと思います。
「前も言ったし」とか、「恥ずかしいから」「会ったときでいいや」と、気持ちを伝えないのは危険!
距離は、物理的なものだけでなく心の距離まで離れてしまいます。
中盤の歌詞にもありましたが、会えないからこそ確かめたいことがあります。
せめて会えない分、言葉だけは十分すぎるぐらいに伝えてあげたら、きっと良い結末が待っていると思います。