ハンマーソングと痛みの塔【BUMP OF CHICKEN】歌詞の意味に迫る！収録アルバム＆コードも♪

声にならない声を詰めた痛みの箱が高く積みあがるほど、彼は勘違いしていきます。

俺は孤高の人なのではないか、こんな高みから見下ろしているなんてもはや神じゃないか。

うーん、ちょっと犯罪者のにおいが(笑)

あまりに孤独すぎて、自身を特別な存在だと思い始めてきました。

だけどこんなことって本当は誰にだってあるのではないでしょうか。

言葉にできない言葉が溜まりすぎると、人はどんどん意固地になっていきます。

まさにそんな状態、自分から降りる勇気もタイミングもなくなってしまったのかもしれません。

あまりに高くなった痛みの塔から降りるにはもう飛び降りるしかありません。

そんな時にはるか下から響いてきたのはハンマーソング。

下から順番に痛みの箱をダルマ落としのように吹っ飛ばしてくれるのは彼を呼ぶ声でした。

「同じ高さまで降りてこないと話せないじゃないか。」

そう、小さな痛みは箱に詰めて積み上げるものではなく、誰かに聞いてもらって捨てていくものだったのです。

そんな大切なことを教えてくれる「唄声」が彼の箱いっぱいの想いをどんどん捨てていきます。

さっきまで自分のことを王様だと思っていた彼は、涙のせいで出てきた鼻水を垂らしてその声が迎えに来るのを待っています。

そう、俺は王様でも俺様でもない、誰かもわからないようなちっぽけな「どちら様」だったのです。

このフレーズをマスターしたらほぼこの曲をマスターしたと言ってもいいでしょう。

BUMP OF CHICKENの曲はカポタストを使用した曲が多いのですが、このコード譜はカポなしのコードで表示されています。

コードの名前のみを見ると難しそうですが、そんなに難しいコードではありません。

曲の雰囲気を表現したいのなら、フレットを押さえるほうのCmaj7を押さえたほうがいいかもしれません。

イントロ、Aメロは強めのストロークでジャッジャッとタイミングが決まればかなりいい感じに聞こえるでしょうね。

タイミングを合わせて短く音を鳴らすとカッコよく聞こえそうです。

Bメロ、サビでは音を響かすように弾くと曲の世界観を一気に変えることができるでしょう。

バンド曲ではありますが、アコースティックギター1本で十分表現できる曲かと思います。

詳しいコードはリンクよりご確認ください。

BUMP OF CHICKENの楽曲には今回ご紹介した「ハンマーソングと痛みの塔」だけでなく、主人公の”救世主”となる人物が登場する曲があります。

「ラフ・メイカー」では泣き顔の主人公を励ますために”ラフメイカー”と呼ばれる男が励ましにきます。

この曲はダイヤモンドのカップリングながらファンの人気の高い曲です。

ちょっと元気が出ない時、ダメダメな時、もう頑張れないと思った時、ぜひこの2曲を聞いてみてほしいと思います。