僕には優しすぎたのかなあ?昔のトラウマを映し
最後の君まで壊した僕はサド?
出典: Cage/作詞:京 作曲:薫
理解者を殺してしまうほどのトラウマとはいったい何でしょう。
僕は理想通りの愛=虐待を与えてくれないMOTHERを次々と消してきました。
彼女たちが与えてくれた愛が物足りなかった理由。それが彼女たちの「優しさ」でした。
MOTHERたちの優しさは虐待の手を止め、時に僕を抱きしめたかもしれません。
しかし僕はそんな優しいハグで感じられる愛情を理解できませんでした。
それを理解し認めることは、僕の実の母親からもらった愛情を否定することにも繋がります。
だからこそ僕は理解しようとしませんし、理解できたとしてもきっと認めなかったでしょう。
そんな主人公にとってMOTHERたちの愛は、心地よい苦痛を与えてくれる虐待とは正反対のものでした。
つまり人の優しさに触れること自体が、僕のトラウマに繋がっているということです。
そんなトラウマが甦るたび僕は君を殺して、次なるMOTHERを求める。
終わることのない、悲しい連鎖です。
最後に
幼い頃に記憶された愛の形はその後の僕の人生を大きく変えてしまいました。
僕が本当の愛に気がつく時はくるのでしょうか。過激な歌詞でありながら、深く考えさせられる作品でしたね。
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