あいみょん【幸せになりたい】歌詞の意味を解説！彼氏を質問攻めにする理由は？「誰か」とは誰を指すのか

"人間の抱えている欲望や汚い部分"を包み隠さずに歌った作品を数多くリリースしているあいみょん。

今回紹介する楽曲「幸せになりたい」も、ストレートな思いを歌い上げたラブソングとなっています。

「幸せになりたい」が収録されているのは、あいみょんのミニアルバム「tamago」です。

あいみょんが初めてリリースしたミニアルバムであり、後に大ヒットする「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」などの楽曲も含まれています。

遊び心のある楽曲や、刺激的な楽曲も多数見受けられるこのミニアルバム。

なかでも「幸せになりたい」は、カントリーミュージックを取り入れたロックテイストの作品といえるでしょう。

レトロな雰囲気のカントリーミュージックと、あいみょんらしいロックサウンドが合わさった個性的な楽曲。

それが「幸せになりたい」なのです。

「幸せになりたい」は、"誰かに愛されたい"という素直な気持ちを歌ったラブソングとなっています。

いつも自分が相手に尽くしてばかりで、愛されているという実感を全く得られていない女の子。

そんな女の子の切実な気持ちを綴った楽曲です。

主人公は一体何を求めて恋愛をしているのか。

それを歌詞から探ってみましょう。

冒頭から主人公は、付き合っている彼氏(=貴方)に対して、質問をたくさんぶつけていますね。

今まで散々彼氏に尽くして我慢をしていたけど、とうとうその我慢が爆発してしまったのでしょう。

彼氏から愛されているという証拠がほしい主人公。

私のためなら命だって捧げられるよね？それくらい深く愛してるよね？と、彼氏にしつこく確認しています。

もちろん口先だけなら、誰でも簡単に「愛している」と答えることはできるでしょう。

主人公はそれを分かっているから、言葉だけでなく行動で愛を示してほしくて「今針を飲める？」と聞いているのです。

きっと主人公は、彼氏のためだったら針を飲むくらいの覚悟をもって深く愛して尽くしてきたのでしょう。

だから、自分と同じくらいの愛情を彼氏にも求めているのではないかと推測できます。

彼氏への質問攻めはまだ続きます。

主人公があまりにもしつこく聞くので、彼氏は面倒くさそうな態度をとったのでしょう。

その態度にカチンときた主人公は「上から目線の女だって思っている？」と聞いています。

こんなにも深く愛して尽くしてきたのに、質問にすらまともに答えてくれない彼氏にイライラしている様子が伝わってきますね。

「あんたみたいな奴」といっているので、主人公はこの彼氏に対してあまり良い印象を抱いていません。

それでも今まで一生懸命尽くしてきたのは、愛をくれる人が欲しかったからなのでしょう。

彼氏が本気で愛してくれているのか、質問に答える態度を見て判断しようと思っているようです。

主人公は"彼氏から愛されないと嫌だ"と思っているわけではありません。

自分のことを愛してくれる男性であれば、彼氏以外の人間でもいいと思っているのです。

ここで登場する「誰か」とは、自分を愛してくれる男性のことを指しているのでしょう。

今の彼氏は、恐らく主人公のことを本気で愛していない男性です。

主人公が一生懸命尽くしてくれるから、都合の良い女として扱っているだけでそこに愛はありません。

都合の良い女として扱われることに疲れてしまった主人公。

自分のことを本気で愛してくれる人がいないから「ひとりぼっち」だと感じているようです。

主人公が求めているのは"無償の愛"をくれる男性なのでしょう。