「弱音や愚痴吐いて未熟でも挑戦」という歌詞には、そうやって自分も挑戦を繰り返してきたというKENTAさんの経験も詰まっているのでしょう。
「くだらない」と「ため息」をつかれたとしてもその回数を数えて笑うくらい、自分の夢に向かって、したたかであれと言っているのですね。
そして、自分の夢を叶えるための大切な「サイン」を「見逃さぬように」しよう。
逆境も乗り越えたWANIMAがこのメッセージを発してくれることで、さらに言葉の力が増す気がしますね。
不器用なままでもいいから、顔を上げて
不確かなまま はじまる今日は
変わらない いつも通り
顔を洗って 鏡の前 また苦笑い
時は流れ 空の下で
わからないことばかり
またいつか…不器用でいい
顔を上げて…
出典: シグナル/作詞:KENTA 作曲:KENTA
最初に解釈した歌詞の繰り返しの部分ですが、最後の言葉が「不器用でいい 顔を上げて…」に変わっています。
今の時代大人になることは気持ちや自分の仕事に折り合いをつけるのが上手になったり、人間関係をうまく保つことなど器用になることと似ているのかもしれません。
しかし、そうなるために自分の本当の気持ちを押し隠したり、無理したりして、自分が自分で無くなってしまうくらいなら「不器用」でいいと言っているのです。
さらに、この曲の先には18歳の「君」がいます。
「君」が「顔を上げ」て前に進めないなら器用にならなくていい。
「不器用でいい」から「顔を上げて」ということですね。
走り出した時未完成でいい、人間なんてずっと未完成なのだから
いつの間にか
時は流れ 空の下で
今 何が見える?
涙拭って 鏡の前 ほら元通り
大人になって子供にもどって
さぁ思い通り
まだ今は未完成でいい
走り出した
出典: シグナル/作詞:KENTA 作曲:KENTA
18歳今も悩みや後悔はあるでしょう。
しかし、もしかしたら大人になって行く中で18歳の頃にした選択により深い後悔をすることになるかもしれません。
そんな時に思い出してほしいのがこの部分の歌詞。
どんなに悲しくて、希望を見失ってしまいそうな時も、「今 何が見える?」と自分の見えるものを大切にして欲しいと言っているのです。
「涙拭って」「鏡の前」に立てば、「ほら元通り」、いつも通りの「君」。
いつだって何かを始めるのに遅すぎるということはない。
「大人になって」も何かに夢中になれば「子供にもど」ることもあるように、自分の「思い通り」になるのだから、18歳の「今は未完成でいい」。
自分の信じる道に向かって走り出そうと言っているのです。
きっと夢に向かって「走り出した」頃のKENTAも「未完成」だったのでしょう。
揺るがない思い出があれば大丈夫!そこから自分をやり直せばいい!
不確かなまま はじまる今日は
変わらない いつも通り
顔を洗って 鏡の前 また苦笑い
時は流れ 空の下で
わからないことばかり
揺るがない思い出 抱きしめて
またいつか…未完成でいい
肩並べて…
出典: シグナル/作詞:KENTA 作曲:KENTA
「時が流れ」て大人になっても、「不確かなまま」「わからないことばかり」でも「揺るがない思い出 抱きしめて」いれば乗り越えていけるという歌詞ですね。
学生の頃、勉強や部活など、大切なことはたくさんあると思いますが「揺るがない思い出」を作ることも、本当に大切だと思います。
いつまでも思い出したくなるような時間は、一生自分を支えてくれるからです。
長い道のりでも、遠回りでも、無駄なんて一つもないから
踏み出すスタート
ゴールまで…
描く未来像
1から 100通り
好きにやって ダメなら戻ってこい
ゴールまで…
偉く長いぞ!!
勢いで空回り
「無駄じゃない」
何度でも唱えながら…
出典: シグナル/作詞:KENTA 作曲:KENTA
夢は一度踏み出したら「ゴールまで」長い長い道のりで、踏み出すのは勇気がいることです。
しかし、スタートはみんなあまり変わらなくても「描く未来像」は十人十色なのだから「好きにやって」いいと言っているのですね。
そして「ダメなら戻ってこい」と、もしくじけた時はWANIMA戻ってくる場所にして欲しいと歌っているのです。
「ゴールまで」「偉く長い」道のりでも、「勢いで空回り」して遠回りになったとしても全て 「無駄じゃない」 。
そう「何度でも唱えながら…」挑戦し続けようということですね。
おわりに
WANIMAの「シグナル」の歌詞を解釈しましたが、いかがでしたか?
「シグナル」("Signal")という単語を、合図や信号という意味で覚えている人も多いと思いますが、実は何かを始めるきっかけという意味もある単語です。
このことから、WANIMAはこの「シグナル」という言葉に、二つ意味を込めたのではないでしょうか。
一つ目は、何かを始めるきっかけ、夢へ踏み出すスタートという意味。
二つ目は、ダメだった時、くじけそうな時はいつでも信号のように目印にして戻ってくることができる場所、つまり、WANIMAであり、「揺るがない思い出」を意味しているのです。
どこからでもスタートできるし、戻ってリスタートもできる。
そうやって前向きに生きていこうと力強く背中を押してくれるような一曲ですね。
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