SCARLET KNIGHT
2011年4月13日に、水樹奈々の23枚目のシングルとしてリリースされたこの曲「SCARLET KNIGHT」。
テレビアニメ「DOG DAYS」のオープニングテーマとして起用された他、テレビ朝日「お願い!ランキング」、愛媛朝日テレビ「Love Chu!Chu!」の4月度エンディングテーマにも起用されました。
水樹奈々自身が作詞を手掛けたこの曲は、瞬く間に人気を博しました。
オリコン・週間シングルチャートではなんと2位を獲得!
同時にリリースしたした「POP MASTER」も3位入りを果たしました。
2作同時にトップ3入りするのは、11年8ヶ月ぶり!
凄まじい快挙ですね。
それを声優が行ったということもあって、大きな話題となりました。
DOG DAYS
2011年4月に放送されたアニメ「DOG DAYS」。
美少女・ファンタジー・アクションという大人気ジャンルが3つも詰まったアニメとなっています!
水樹奈々が主題歌のみならず声優も務めるということもあって、放送前から注目を集めていました。
そして、結果的にアニメは3期まで行うという人気っぷり。
派手なアクションシーンや繰り広げられる美少女たちの日常を描いた物語となっています。
ポジティブ要素満載のアニメ
日本に住むアスレチック大好き少年の主人公「シンク」が、勇者として「異世界」に飛ばされることからこの物語は始まります。
異世界「フロニャルド」に辿り着いたシンクは、お姫様「ミルヒ」と出会います。
ミルヒは、国を救う為戦争に参加して欲しいとシンクに告げます。平和な日本で暮らしていたシンクにとって、その願いには躊躇いを覚えました。
しかし、フロニャルドでの戦争とは「スポーツ」的なものでした。魔法や剣が飛び交うアスレチック風のフィールドで行われる、死傷者の出ない戦争なのです。
しかも、国同士がとても仲が良いのです。
ミルヒをお姫様とする「ビスコッティ」と「レオンミシェリ(通称:レオ)」を王とする「ガレット獅子団領国」は、交友関係を結んでいます。
そんな中、ミルヒとレオはとても仲が良い姉妹の様な関係なのです。
スポーツ的な派手な戦争や時には異世界の危機に立ち向かうことなども人気の一つです!
「騎士」の名を冠するタイトル
「SCARLET KNIGHT」というこのタイトル。
訳すると「深紅の騎士」となります。
ここで、「深紅」と聞いて何かを思い浮かびませんか?
そうです、「深紅」というのは主人公「シンク」の名前と同じなのです。
アニメの内容にも即したタイトルとなっているのですね!
歌詞解釈♪
シンクから見たミルヒの姿
導いて僕を…Endless Light
「守るものがありますか?」
言葉よりも素直な涙
隠しきれないoverflow
「信じるものがありますか?」
壊れそうな未来を何度も閉じ込め
心凍らせていた
出典: SCARLET KNIGHT/作詞:水樹奈々 作曲&編曲:藤間仁
SCARLET KNIGHTは、ミルヒの姿もありますが基本的にシンクに視点を当てると分かりやすくなっています。
「永遠の光」というのは、ミルヒのことでしょう。突如、異世界に連れてこられたシンクにはどこに進んでいけばいいか分からない状態。だからこそ、ミルヒに導いて欲しいのです。
そして、ここでは、ミルヒの姿も描かれています。
シンクに会う前は心が曇っていたミルヒ。
というのも、ビスコッティは戦争に負け続けていたのです。誰も死なないとはいえ戦争は戦争。お姫様である前に少女であるミルヒにとってはとても辛いものでした。
そして追い打ちをかけるように、仲の良いレオとも疎遠になってしまいました。
そんなミルヒの曇った心を表しているのです。
更に深くなるミルヒの心
ちっぽけなこの手に抱えきれない程の夢
想像が現実をいつの日か追い越して
幻の海泳いでた ずっと
出典: SCARLET KNIGHT/作詞:水樹奈々 作曲&編曲:藤間仁
国の代表である為、国民には弱気を見せてはいけないと考えているミルヒ。しかし、助けて欲しいと心の底から思っているのです。
ミルヒは、何度も何度も幸せな現実を想像しました。「幻の海」というのが、その大きさを表しています。
しかし、それも過去形となっています。
シンクと会ったことで、曇った心は晴れ始めました。