インパクトのあるCMソング

2017年7月にリリースされたDREAMS COME TRUEの「その日は必ず来る」。

この曲を耳にしたことがある人も多いでしょう。

ENEOSの活動コンセプトである「ENERGY for ALL」をテーマにCMソングとして起用されました。

また2020年の東京オリンピック、パラリンピックの応援歌でもあります。

そして中村正人は「ENERGY for ALL」というFM番組でパーソナリティも務めています。

元気いっぱいで前向きな曲ではあるものの、歌詞の内容すべてがポジティブなわけではありません。

どのような構成になっているのか、歌詞を紐解いていきましょう。

耳に残るフレーズ

曲中で何度も繰り返される「登れ!」というフレーズはとても印象的です。

同じ言葉、同じメロディで繰り返されるフレーズは人の耳に残りやすいものですね。

そして作り手も強調したい言葉なのでしょう。

長い長い坂道を「登れ!」という意図はどのようなものなのか。

そしてこの「登れ!」は、最後には「放て!」に変化を遂げます。

登った先には何があるのか、そこで放つものとは何?

興味を持たずにはいられません。

吉田美和の声は魅力的!

吉田美和は誰もが認める歌唱力の持ち主です。

パワフルでありながら、温かみのある声。

声量もあり、低音から高音まで安定感のある声は、聴く人を魅了します。

安心感さえ感じる人もいるでしょう。

張りのある声、適度なビブラートはさらに曲を盛り上げ、人の心を掴んで離しません

明るい曲はたくさんの元気をくれます。

しっとりした曲、切ない恋愛模様などは、心に染みます。

どんなテーマの曲でも歌い上げてしまう吉田美和。

デビューから30年以上経つ今でも、変わらぬ声は人を魅了し続けています。

まずはMVをチェック!

さわやかな曲調ではじまるこの曲はサビに向かって少しずつ盛り上がっていきます。

「その日は必ず来る」というフレーズはDREAMS COME TRUEの独特のリズム感とメロディです。

盛り上がるサビはさわやかでありながら、壮大なイメージを感じさせます。

MVでは、最初は一人で平坦な道を歩いていますが、やがてなだらかな坂道へと変わります。

そしてどんどん進むに連れ、急な坂道へと変わるだけでなく、困難に見舞われてしまいます。

しかし困難に負けず、転んでもまた立ち上がり、前に進んでいくのです。

最後はみんなで平坦な道を歩くシーンへと変わっていきます。

どこまでも続く道

平坦であったり、坂道であったり。

そして困難な時もある。

そしてその道はどこまでも続いていくのですね。

歌詞の意味を解釈した後にMVを観たら、さらに感慨深く観ることができることと思います。

その先にあるものは

一歩ずつ

どの一歩も どの一日も ただ楽しく過ぎるわけじゃない
この一歩が この一日が エネルギーに変わるように
いつの日か 力放つ その日まで 悩み続けたっていい

出典: その日は必ず来る/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和 中村正人

今はまだ、なだらかな坂道を登りはじめたところのようです。

駆け上がりたいという衝動に駆られるかもしれません。

しかし、焦ってはいけません。

楽しいことや嬉しいこと。

そして悲しいことや困難なこともあるでしょう。

しかしそれらを一歩ずつ踏みしめていきましょう。

少しずつ経験を積み、自分のものにしていくことが必要です。

大切な瞬間

その日は必ず来る

出典: その日は必ず来る/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和 中村正人

どんな日なのでしょうか。

きっと何かに辿り着く日なのでしょう。

それは毎日練習を積み重ねた先にある勝負のときなのか。

思いを募らせ、告白のとき、プロポーズのときなのか。

あるいは、大きなプロジェクトを立ち上げ、プレゼンのときなのかもしれません。

人それぞれの人生の中に必ずある大切な瞬間がやってきます。