「勇者たち」は2011年のマキシシングルに収録
収録曲を紹介
1.勇者たち
2.SIGN
3.わらの犬
4.勇者たち (Instrumental)
出典: 勇者たち/加藤ミリヤ
オリジナルの「SIGN」は、相手に本心を聞けない主人公の心情を綴ったダウナーな曲。
そして藤井フミヤのカバーである「わらの犬」は、「君」を守れない「僕」の無力感をわらの犬に例えた曲。
情感のこもった加藤ミリヤのボーカルからシンガーとしての魅力を再発見できる嬉しい曲です。
選び抜いた言葉で、シンプルだけど伝わる歌詞となっていますよ☆
最後を飾るInstrumentalの「勇者たち」はカラオケの練習に最適です。
暗めな雰囲気の2曲に対して、気になる「勇者たち」はどんな曲なのでしょうか?
まずはMVを御覧ください!
「勇者たち」のMVは加藤ミリヤのシーン満載

MVはいくつかのシーンを組み合わせて編集したもののようです。
夜景、加藤ミリヤ、ヨガのポーズをとる人、子供、外国人カップルなどのショットが交代で映し出されます。
加藤ミリヤの映るシーンが多く入れられており、ミリヤーにはたまらないMVです。
曲は印象的なイントロからのサビで始まります。
歌の歌詞は大変聞き取りやすく、何気なく聴いていても内容が耳に入ってくる感じです。
長尺のギターソロが流れるラストは生々しいサウンドで、心に突き刺さってきます☆
それでは「勇者たち」の歌詞を徹底紹介します!
彼女との別れから月日は流れ
もう居なくても大丈夫
時は流れていつかまた出会うまで
「さようなら」
君の行く道に僕が居なくても
「ああ忘れないよ」
月日が流れて何もかもすべて赦したいよ
忘れていいよ僕のことは大丈夫だから
出典: 勇者たち/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
歌詞はサビから始まります。
時が経ち、彼女に心の中でお別れできるようになった彼。
別れてからだいぶ時間が経ったようですね。
別れて間もないと「まだ自分を想ってくれているかな」とか「相手に非がある」とか思いがちです。
「忘れていいよ」という言葉も投げやりではなく、赦しのニュアンスに聞こえます。
時代が2人を引き裂いた
真実に目を塞いだ
未完成な僕ら 勇者たち
”こんな時代に取り残された”
君は笑って
僕は泣いていた
出典: 勇者たち/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
1番のAメロ部分です。
生きていく上での現実は受け入れられても、真実は受け入れられないという人は多いのではないでしょうか。
真実は受け入れがたく、残酷なものであるからです。
そのために、多くの人々は真実から目を逸らして生きています。
繊細な「僕ら」は一般の人々のように器用ではありません。
真実の眩しさから、視界に入ること自体を拒否してしまいます。
その不器用さは、時代に対する対応にも反映されます。
いつの時代も良い面悪い面があります。
誰も自分の生きる時代を選べないし、受け入れるしかありません。
そうした中、自分に自信を持っている人は、人生を楽しみながら時代の荒波を乗り越えることができます。
一方で時代に翻弄され挫折して、生まれた時代を恨む人もいます。
彼女はおそらく前者で、彼は後者だったのではないでしょうか。
なんとも苦しいですね。