【和訳】
想像に囚われるな
限界を突き抜けろ
誰だって失敗を恐れます。
その失敗は、例え過去の経験から導き出したものだとしても想像に過ぎません。
ですからこの歌詞は「失敗を恐れるな」という意味合いだと推測できます。
続く「限界」もまた想像なのではないでしょうか。
これ以上抗ったら痛い目に遭うかもしれない、と思うから限界という言葉を使って諦めてしまうのです。
いつか君に話をしよう
叶えたい弱い自分に宿したプライド
孤独の波に飲み込まれても 変わらない願い
理想を掲げて 見つけた希望を抱いて
まだ見ぬ明日で微笑む君に 語り継げるから
声が届くまで 運命を貫いてゆけ
出典: RESISTER/作詞:ASCA, 重永亮介 作曲:重永亮介
例え自分の弱さを認めていても、誰かと比較をしない自分なりの強さを礎にしてプライドを持つことができます。
しかしどこか自信が持てないようですね。
自分は強い、そう思い込ませるだけでなく本当に強い人になりたいのです。
誰も賛同してくれなくても馬鹿にされても、決して折れないプライドが欲しいのでしょう。
もちろん願っているだけでは叶わないということを知っている主人公。
夢への道すがら、必要なものを取りこぼさないように拾っていきます。
その中にはきっと、主人公の心の支えになるような誰かの笑顔や励ましの言葉も含まれているのでしょう。
胸いっぱいに抱えたそれらは、「君」へのお土産のようなもの。
「こんなに大変な道だった」ではなく「こんなに幸せな道だった」という報告です。
「君」に逢うために、どこに続くかわからない道は辿らず、夢に続く道を選んで歩いていきます。
歌が持つ力
震える肩を抱き寄せ笑う
君がいるから歌い続けるよ
出典: RESISTER/作詞:ASCA, 重永亮介 作曲:重永亮介
もしも大切な「君」が悲しみに暮れていたら、主人公にできることは何でしょうか。
大丈夫だよ、と励ます言葉は使い古されたものであまり効果が期待できません。
そもそも主人公は励ましの言葉の力に頼るつもりはないようです。
彼が選んだのは「歌」でした。
落ち込んでいるとき、悲しいことがあったとき、音楽に救われた経験はないでしょうか。
音楽には希望がある、という表現をよく見かけます。
どんな曲でも必ず希望が歌われ、その希望はリスナーの心に投影されます。だから元気をもらうことができるのです。
叶わない夢の中で「君」が泣いているのなら、夢に辿りつく間ずっと彼は希望を歌い、「君」に届けます。
曲の冒頭で、「君」は主人公に「本当の正しさ」を教えてくれました。
「君」が主人公を救ってくれたから、今度は主人公が「君」を救う番なのです。
信じた道を進め!
声を響かせて 逆境を切り裂いてゆけ
運命に抗ってゆけ
PROUD OF MYSELF
出典: RESISTER/作詞:ASCA, 重永亮介 作曲:重永亮介
道の先に見えるものが例え暗闇ばかりだとしても、主人公は希望を歌いながら進んでいきます。
暗闇を希望の光で塗り替えていくのです。
誰が決めたか分からない運命には惑わされず、自分自身が正しいと思える運命を選択する。
「君」のおかげで誇り=プライドを持ち、誇りを胸に夢への道をひた走ります。
抗う勇気と信じる強さを教えてくれる『RESISTER』
SAOの世界観に重なる部分が多く見受けられた『RESISTER』。
「resister」とは「抵抗者」を意味します。
ただ闇雲に抵抗することを推奨する曲ではありません。
自分自身の価値観と照らし合わせて、正しいものだけを拾って進んでいく。
正しくないものには自信を持って抗っていく。
自分を信じて前に進むことの大切さを実感した『RESISTER』でした。
他にもある!SAO関連楽曲をチェック
藍井エイル【アイリス】幻想的なPV解説!「ソードアート・オンライン アリシゼーション」の世界を彩る! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
復帰後第二弾シングルに込めた想いは「希望」!人気アニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション」のエンディングテーマに選ばれた藍井エイルの「アイリス」を紹介します。
楠木ともりの『To see the future』はSAOスピンオフ作品「ガンゲイル・オンライン」のエンディングテーマ曲。
主人公レンとして歌われるこの曲の歌詞は、戸惑いや悲しみが持つ意味を教えてくれます。