背中を押す、つまりやろうとすることを応援し支えるという意味です。

ですが、ここでは誰がという点が伏せられています。

僕が君の背中を押すのか、それとも僕が僕自身の背中を押すのか…。

ここではどちらの意味も含まれていると考えられます。

不器用でうまく物語の主人公になれない。

それは僕も君も同じことなのです。

そんな僕らだから、踏み出さなければならないときには躊躇し立ち尽くしてしまう。

それが君なら、大丈夫だよと君の背中を。

それが自分なら、やるしかないと己の背中を押す。

君と過ごしてそんな強さを手に入れたと僕は感じるのです。

君が僕にくれたもの

あゝ
僕のくだらない
表情や言葉一つで
微笑んだ君がいるから

出典: 三文小説/作詞:常田大希 作曲:常田大希

何度も挙げたとおり僕の物語、つまり人生は「三文小説」に例えられるつまらないものです。

表情や芝居は「三文芝居」と書かれたほど。

けれど、そんなくだらない僕の三文小説、三文芝居に微笑んでくれる君がいる。

だから僕はこの「三文小説」になぞらえる人生を生きていこうと思う。

君のそばにいればそれは二人にとって特別な物語なのです。

ありきたりな人生の物語で見出したものとは

このように、「三文小説」という言葉を手掛かりに歌詞を読んできました。

ここまで読めば明らかなとおり、「三文小説」は僕と君の人生物語になぞらえたもの。

そして「三文」はつまらない価値のないものだといえます。

物語として価値のないようなありふれた、つまらない人生

僕と君の人生はそんな物語だと僕は感じます。

けれど僕にとって、それは投げ売ってしまうことなどできない大切なもの

共に年を重ね、笑って泣いて人生という物語を作っていく。

その中には、いつも君という大切な人がいてほしい。

苦しい時に進む力も、勇気を出す力も全て君がくれたものだからです。

人生という物語。

他人から見たら三文小説のようなつまらない物語かもしれません。

それでも君と共にいることができれば、それは自分にとってかけがえのない物語になる。

僕が見出した人生の物語は、君と共に生きる物語だったのです。

King Gnuの名曲をおさらい!

King Gnu【三文小説】歌詞の意味を解説!人生の物語で何を見出した?タイトルの意味も読み解くの画像

ドラマ主題歌としてリリースされた「三文小説」。

物語の世界観を色濃く映しながら、King Gnuの音楽を描き出す手腕は卓越したものがあります。

その要素が見られたのはアニメEDとしてリリースされた「Prayer X」から見られるもの。

ハードで痛みを感じる世界観を音楽に昇華させた一曲をぜひチェックしてみてください。

そして、ドラマ主題歌として出世作となった「白日」も見逃せません。

音楽性が多くの人の注目を集めたのはもちろんのこと。

「冤罪」をテーマにしたドラマの内容ともリンクした音楽は、物語を深く盛り上げるものとなりました。

さらに深くチェックしたい方は、アルバム全曲解説もご紹介しています。

是非こちらもチェックして、King Gnuの拓く新たな世界へと飛び立ちましょう!

少女漫画原作なのにハードな世界観で話題を呼んでいるアニメ「BANANA FISH」。ED曲を担当するのは人気上昇中の4人組ロックバンド・King Gnuです。祈りが込められた歌詞に注目してみました。

2019年にメジャーデビューを果たしたトーキョー・ニュー・ミクスチャーバンドKing Gnu。彼等の次なるステップとして話題を呼んだデジタル配信曲【白日】のMVを解説致します。

どうしようもない世の中を祝う「CEREMONY」(セレモニー)。完全無敵の邦楽ロックバラード「白日」を含む、至極の12曲からなる奇跡のアルバムです。新たなステージの開幕を告げる奇才集団King Gnu(キングヌー)の物語にも触れつつ、圧倒的な音楽性について解説します。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね