過去を変えることは誰にもできません。
記憶の中には虚しさややるせなさが、年月と共に蓄積されていくことでしょう。
この先の道を少しでも明るくしたい。
そう思わずにはいられません。
だからこそ、無意識のうちに現実を遠ざけてしまう。
現実を知ってしまえば、もう夢は見られなくなるかもしれない。
未来は明るい。そう信じていたいから、目を閉じて、耳を塞ぐ。
そうして自らがつくり上げた暗闇の中で、人は幻のように希望の光を見るのではないでしょうか?
それは偽物の光でしかない。けれど、光であることには違いない。
作り物でも信じていれば、いつかは本物の光に変わる。
そう自分に言い聞かせ、厳しい現実をどうにか歩いていくしかないのでしょうね。
光を目指して先に進むしかない!
信じて追いかける
飛ばしてる首都高 光っている東京
進んでく程 狭くなってくこの
道の先何が あるか知らないさ
今は向こうに見えるLIGHTS
出典: LIGHTS/作詞:SALU 作曲:JIGG
夜中になっても暗闇に包まれることのない首都高。
その道は、遠くへ行くほど狭くなっているように見えます。
終わりは見えず、たどり着く場所も分からない。
それでも前に進み続けるのは、きっとそこにしか光がないからでしょう。
進む先に何があるかは分からなくても、光を追い求めれば、きっと理想の未来を手に入れることができる。
確証はなくとも、今は信じるしかありません。
信じなければ、どこにも行けない。
絶望を知っているからこそ、暗闇に留まることが余計に怖く感じるのかもしれません。
過去の傷が原因で、あいてしまった胸の穴。
その穴を埋めるためにも、人は目の前の光を追いかけるしかないのでしょうね。
いつでも光は見られる
繰り返されるサビでは、ただひたすらに「光を見ることができる」と歌っています。
どんな絶望的な状況でも、見ようと思えば光は見える。
そう信じることが、現実を生き抜く力になるのではないでしょうか?
過去への決別
俺らもう戻れない
過去に帰る場所はない
I can see the LIGHTS
出典: LIGHTS/作詞:SALU 作曲:JIGG
光に向かって進み続けるのは、後ろを振り返ったところで、どこへも行けないから。
「戻れない」その言葉には、過去への決別の意も込められているように思います。
絶望を乗り越えるためには、未来へと進むしかない。
そして、未来はきっと光の先にある。
自分を縛る過去から抜け出したい。
そんな思いから、光を追いかけているのかもしれません。
光は理想や希望の象徴です。
自分の未来はきっと素晴らしい。
光を求める限り、そう信じていられるはずです。
光を手に入れられなくてもいい
俺らもう戻れない
先に進むしかない
I can see the LIGHTS
出典: LIGHTS/作詞:SALU 作曲:JIGG
理想の未来を手にするため、光を見失うわけにはいきません。
進む道はもう、前にしかない。
ここの歌詞からは、未来への期待の他に、強い覚悟も感じられます。
再び絶望の闇に沈むことがないように、光を追い求め続ける。
途中で障害があったとしても、絶対に光を諦めたりはしない。
絶望も不幸も、きっと乗り越えられるはず。
そう思えるのも、目の前の光を信じているからでしょう。
光の先に何があるのか。
そんなことは、考えなくてもいいのかもしれません。
ただ光がありさえすれば、それでいい。
必要なのは手が届く光ではなく、進む道を照らし続けてくれる光なのでしょうね。
最後に
絶望や不幸を嘆いているばかりでは、何も変えることはできません。
まずは、未来を信じること。
暗闇から抜け出すため、強く生きるため、私たちは光を追いかけ続けるべきなのでしょう。
光に向かって進むことは、きっと未来を切り開くことに繋がっているはずです。