この曲の中で最もセンチメンタルなメロディーを持つパートです。

自由が徐々に消えていき、制約に絡めとられていく寂しさのようなものが表現されている気がします。

ラップのようなパートを経て、最後にはそれでも働き続けなければいけないという破れかぶれな決意が見えてきます。

這い上がんだよ こんな国さ
よじ登るから エイサッ ホイサッ
諦めかけてた生業を見つけて
Feel Like POM POM POM POM...
働くI MY ME MINE
POM POM POM POM...
楽したぁことぁない
POM POM POM POM...
それでもBaby
POM POM POM POM...
いくとこまでいく

出典: Liberty&Gravity/作詞:岸田繁 作曲:岸田繁

この曲は先の見えない日本という国の中で働く人々のための労働歌であり、応援歌なのではないかという気がします。

理想は消えてしまったし、今は重力の中でもがいているかもしれないけど、行くとこまで行こうよ、頑張ろうよ、と。

もちろんこれは一つの解釈でしかありません。違う意味に取られる人もいるでしょう。

ただ一つ言えるのは曲の展開、アレンジ、歌詞、どれをとってもユニークな曲、「変」な曲であることは間違いないと思います!

MVA受賞!MVも面白い!

「Liberty&Gravity」はMVも話題になりました。監督は映像作家の田向潤氏です。

このMVはSPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWADSの2015年度BEST VIDEO OF THE YEARグランプリを獲得しました。

MV中でくるりメンバーが着ているのはキルトと呼ばれる、スコットランドに伝わるスカート状の伝統衣装です。

映像もユニークで、無国籍感あふれるものになっています。曲とともに印象に残るものになっていますね。

収録アルバムについて

「Liberty&Gravity」(くるり)は”変な”一曲?!歌詞・MVA受賞の個性派MVも公開!の画像

3人になったくるり

「Liberty&Gravity」は2014年にリリースされた11枚目のアルバムTHE PIER』に収録されています。

このアルバムのレコーディング直前にギターの吉田省念がバンドを脱退し、くるりは3人になりました。

心機一転、新しいくるりとして作成されたのが『THE PIER』でした。

「Liberty&Gravity」だけではなく、様々な国の民謡などをモチーフにしながらオリジナリティに満ちた音楽がつまった一枚です。

NHK「ファミリーヒストリー」の主題歌として知られる「Remember Me」も収録されています。

ぜひ、聞いてみて下さい!

最後に

くるりはアルバムごとに音楽性がころころと変わるバンドです。

なので、人によってはそれが分かりにくいと感じるかもしれません。

でもその多様性や自由さがくるりの魅力なのだと思います。

「Liberty&Gravity」はまさに、その自由さを象徴する曲の一つだと思います。

ぜひ、他のアルバムやベスト盤なども聞いてみて下さい。

いろんな面を持つくるりの曲には、あなたの気に入る曲が必ずあるはずです。

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