神よ、この愛に慈悲を
麗しいキミにくびったけ
2人に mercy mercy mercy
そのまま winey winey winey
悲しいほどの愛なんて
神の他にだれが予想したろうか
出典: アカシア/作詞:SHOKICHI 作曲:SKY BEATZ,CHRIS HOPE,SHOKICHI
mercyの意味は「慈悲」で、讃美歌でよく使用されています。
神に情けをかけてもらえるよう、罪を犯した人を罰しないようお願いする言葉ですね。
主人公は誰もがこの女性に恋をしていることを知っているのでしょう。
他の男性の気持ちもわかっているのに、それでも恋をしてしまう2人を罰しないでくださいと歌っています。
そしてwineyはレゲエの腰をくねらせる踊りのことです。
MVの0:38辺りで女性が腰を動かしている、あの動きがwineyですね。
自分さえも落ちてしまうことを想像していなかった秘密の恋は、悲しくなるほど切なく始まりを告げました。
誰にも言えない恋
そしてサビの部分に入ります。
いけない恋に落ちてしまった主人公の葛藤が描かれます。
この愛は純粋なのに
「ユルサレナイ」「イタダケナイ」
秘密に咲く花は 人知れぬほどそれは情熱の色
後ろめたい 気持ちはない
ただピュアなまま
やがてゆらりとアカシアが舞い散る
出典: アカシア/作詞:SHOKICHI 作曲:SKY BEATZ,CHRIS HOPE,SHOKICHI
最初はカタカナで書かれていますので、自分の良心の声ではないでしょうか。
「この女性と恋に落ちてはダメだ」「感心できないことだな」と、自分で自分を戒めています。
でもすでに始まってしまった恋は、誰にも知られてはいけない分燃え盛るものとなってしまっています。
そしてアカシアの花びらが散る描写で、秘密の恋の終焉が近いことを告げているのではないでしょうか。
恋に落ちたことを後悔していない。この恋は純粋なんだ。
戒めてくる良心と戦う主人公ですが、悲しいことに秘密の恋はゆっくりと終わりに近づいています。
やがて他人の知るところとなる
胸に秘めていても、いつかは他人の知るところとなります。
主人公と女性の恋も、他人に知られてしまいました。
他人を怒らせても止められない
予想通りこのタブーは地雷を刺激した (oh, oh)
けどすでに完璧な 2人邪魔できない
ドキドキリスク 恋のポリリズム
更に落ちてくいく deeper
出典: アカシア/作詞:SHOKICHI 作曲:SKY BEATZ,CHRIS HOPE,SHOKICHI
他人に知られたらとんでもないことになることはわかっていた。
実際この恋のせいで取り返しのつかないことになってしまった。
地雷は踏まなければ爆発しません。
地雷という言葉で、恋しなかったらありえなかった他人の怒りを表していると考えられます。
それでももう2人の気持ちを止めることはできません。
いけないと知っているからこそ、もっと深まっていく恋。
とてつもなく深いところまで既に到達しているのではないでしょうか。
せめて夢の中で
満たされてもまだ欲する
カラダは fancy fancy fancy
そのまま winey winey winey
花はやがて咲き 枯れる
それでも夢の中で愛させて
出典: アカシア/作詞:SHOKICHI 作曲:SKY BEATZ,CHRIS HOPE,SHOKICHI
fancyは、辞書に載っている意味ではしっくりこなかったのでスラングとしての意味を調べました。
今回はその中の「異性としての魅力を感じる」というような意味が一番合っていると思います。
他人の怒りを買っても、2人は諦めるどころか燃え上がります。
もっと一緒にいたい、もっと気持ちを満たしたい。
お互いに異性として魅力を感じながらwineyを踊ります。
現実的には引き裂かれても、夢の中で相手に会いたい、想っていたい。
切ない気持ちは止まりません。