楽曲について

「春のメロディー」は2012年に発売された乃木坂46の4thシングル「制服のマネキン」の収録曲です。

全五形態で発売されたCDのうち、Type-Cのカップリングとして収録されています。

歌唱メンバーは下記の十六人。センターは田中花奈が務めています。

春のメロディー
(センター:中田花奈)

4列目:宮澤成良、大和里菜、安藤美雲、和田まあや、斎藤ちはる
3列目:川村真洋、中元日芽香、畠中清羅、永島聖羅
2列目:伊藤万理華、川後陽菜、樋口日奈、伊藤寧々
1列目:斉藤優里、中田花奈、衛藤美彩

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/制服のマネキン

彼女たちの様子が描かれたショートバージョンのMVも公開されています。

YouTubeで視聴することができるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

冬が終わり、新しい春の訪れを感じさせる季節にぴったりな楽曲です。

冬の間に積もったわだかまりが解け、ほのかな恋の予感が芽吹いてゆく。

そんな歌詞の意味を解説していきたいと思います。

春の訪れ

天気予報

ニュースの後で
いつもの予報士が
身振り手振りで
伝えてた
明日(あす)の朝から
暖かくなるよって
手柄みたいに…

出典: 春のメロディー/作詞:秋元康 作曲:フジノタカフミ

歌詞の物語の舞台は、冬から春へと変わろうとしている境目の季節。

歌はある日、天気予報が春の訪れを告げたところから始まります。

明日からの春の気候を大げさに語る予報士の姿。

まるで功績のように語るその様子を主人公はどこか冷静に受け止めているようです。

春がくる。そう思うと自然に心は浮き立つものですが、彼女には純粋に喜べない理由があるようですね。

残る寒さ

窓のガラスを
ノックしている
風はまだ知らない

出典: 春のメロディー/作詞:秋元康 作曲:フジノタカフミ

窓に吹き付ける外の風は、未だ冬の寒さを纏ったまま。

予報とは裏腹に、主人公の周りの世界は暖かな春からは少し遠く感じられます。

この歌詞は実際の気候と、主人公がおかれている状況の二つの意味合いを表しているようです。

主人公の心の中には、簡単には解けない氷のような問題が存在していました。

それがいったい何であるかはまだここまでの歌詞では明かされません。

思い出す感情

春のメロディー
聴こえて来た
そっと歌いたくなる
気持ち
目を閉じて
思い出すの
彼と花の香り
近い恋の足音

出典: 春のメロディー/作詞:秋元康 作曲:フジノタカフミ

心に一つ、悩みを抱えている主人公。

春の訪れは、そんな主人公の心でさえも少しだけ晴れやかな気持ちにさせます。

静かな心の中に、歌を口ずさみたくなるような楽しい感情が沸き上がってくるようです。

そんな彼女の心に、ある人物のことが浮かびます。

付き合っている彼の姿です。

彼女の抱える悩みは、彼との関係のことでした。

長く凍える冬のように、主人公と彼との関係は冷え切った状態にあったのでしょう。

暖かな気候は彼と初めて出会った花の季節を思い出させます。

恋が始まる、あの頃の胸の高鳴りがよみがえるようです。

春が来ればもう一度彼と向き合うことができるかもしれない。

止まっていた時間が再び動き出すような、そんな予感が主人公の心に芽生えているのです。

冬の寒さ

冷え切った恋