テレビアニメ「ONE PIECE」主題歌

平成アニソン大賞作曲第5回アニメーション神戸賞主題歌を受賞しているこの曲は、テレビアニメ「ONE PIECE」の初代オープニングテーマ。

本曲ではまず歌詞コンペが開かれ、そこで採用となった藤林聖子が書いた歌詞に田中がメロディをつけるという順序(詞先)で制作された

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ウィーアー!

つまりこの曲は「ONE PIECE」のために作られた曲であり、代表曲の一つ。

歌詞には、主人公であるルフィ冒険に対する思いが込められています。

冒険を通して、ルフィがやりたいこと、果たしたいことが詰まった一曲。

そして、冒険そのものに対するわくわくも詰まっているでしょう。

仲間と野望

ありったけの夢をかき集め
捜し物を探しに行くのさ ONE PIECE

出典: ウィーアー!/作詞:藤林聖子 作曲:田中公平

テレビアニメ「ONE PIECE」の主人公ルフィが目指しているものは海賊王

ひとつなぎの大秘宝を意味するONE PIECEとは、かつての海賊王ゴールド・ロジャーが隠した財宝。

その財宝を手に入れるためにルフィは海へ出ます。

冒険を続けていく中で、彼が得ていくのは大切な仲間。

ゾロ、なみ、ウソップ、サンジ、チョッパー…。

皆がルフィと同じ目的を持っているわけではありません。

ゾロは世界一の剣豪に。

なみは世界中の海図を書くこと。

ウソップは海の戦士に。

サンジは伝説の海オールブルーを見つけること。

チョッパーは何でも治せる医者に。

それぞれの目的を持ってルフィの仲間となり海に冒険へ。

ありったけの夢とは、つまり果たしたい夢や目的を持った仲間

ルフィは仲間の力を借りて、一緒にONE PIECEを探す旅に出ているのです。

冒険へのこだわり

あえての遠回り

羅針盤なんて 渋滞のもと
熱にうかされ 舵をとるのさ

出典: ウィーアー!/作詞:藤林聖子 作曲:田中公平

羅針盤とは、船や航空機に乗った際の方向や進行方向を示すための道具。

方位磁石のようなものです。

羅針盤に沿って行けば、行きたいところにたどり着けます。

けれどこの曲ではそれじゃつまらないと歌っているでしょう。

皆が皆羅針盤を使って進めば、目的地にたどり着けるけれど、それじゃ混み合うだけ。

予定通りにたどり着くよりも、紆余曲折してたどり着いた方がわくわくすると伝えたいのでしょう。

目的地にたどり着くことがやりたいことではなく、夢を果たしたい。

夢や本来の目的を果たすために夢中になって、前に進むことがルフィたちのやりたいこと。

これが、ルフィ率いる麦わらの一味のスタンスなのです。

ロマンがたくさん詰まった歌詞です。

目的を果たすまでの道のりにわくわく

ホコリかぶってた 宝の地図も
確かめたのなら 伝説じゃない!

出典: ウィーアー!/作詞:藤林聖子 作曲:田中公平

宝の地図と聞いて、何をイメージしますか?

そこにいけば財宝が手に入るかもしれない宝の地図。

それがホコリをかぶって出てきたら、わくわくしてくるでしょう。

このとき、多くの人は手に入るかもしれない財宝にわくわくするかもしれません。

けれど、この曲の主題歌になった「ONE PIECE」のルフィは違います。

財宝を見つけるまでの冒険にわくわくしているのでしょう。

誰かが一度やったことをするのはただのまねごと

そうじゃなくて、まだ誰も果たしたことのないものに挑むということが大切なのでしょう。

仲間がいることの大切さ