リリースやイベントに大忙しのGLAY
2004年のGLAYの活動は、本曲「時の雫」のシングルリリースから始まりました。
同年7月には、1999年に幕張で行われた伝説の野外ライブ「GLAY EXPO」の大阪版、「GLAY EXPO 2004」も開催されています。
「GLAY EXPO 2004」とは?
「GLAY EXPO 2004」とは、大阪市にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンの開園三周年アニバーサリーにあわせて行われた野外ライブです。
20万人を動員した、1999年の初代「GLAY EXPO」のあと、同イベントは2001年に「GLAY EXPO 2001」としても、再度企画されています。
こちらでは「東京」「北海道」「九州」を会場として、初代には及ばないものの、それぞれ10万人程度を集客しており、改めて注目を集めました。
その規模の大きさと、「7月下旬~8月上旬」という開催時期、そして豪華なゲストの出演などにより、「GLAYの夏フェス」のようなイベントとして、ファンを楽しませてくれました。
それから三年、待望の「GLAY EXPO」大阪公演として企画されたのが「GLAY EXPO 2004」です。
テーマパークを会場としていることから、コラボレーションによる企画も盛り沢山で、2001年のイベント同様に、こちらも大いに盛り上がりました。
「時の雫」のサウンドとPV
「時の雫」は、無機質なドラムのサウンドに透き通るようなクリーントーンのギターが絡むバラード曲で、物語を感じさせるPVもその特徴です。
曲後半では、バンドのサウンドにストリングスを織り交ぜたGLAYおなじみの曲調で、曲の持つ世界を壮大に演出します。
PVはダークな雰囲気を基調として、謎の男女が繰り広げるストーリーから近未来な雰囲気が感じられる作品となっています。
テレビドラマ「スカイハイ2」の主題歌
「時の雫」は、テレビドラマ「スカイハイ2」の主題歌にもなっています。
「スカイハイ」は、人間の死と、現世・あの世などを描いたホラー漫画で、死者が訪れる「怨みの門」とその番人である「イズコ」を中心として描かれます。
望まずに亡くなった人間が選ぶ「天国」「現世」「地獄」の選択と、主人公「イズコ」が言う「おいきなさい」というセリフがその代名詞となっています。
ドラマ版の「スカイハイ」は、ホラー要素を抑えたサスペンスドラマに近い作風となっており、「時の雫」のPVが持つ世界にも少し通じるものがあります。
「時の雫」の歌詞をチェック
寄り添い過ごす若い二人の日々
3度目の春を飛び越えて
煌びやかな夏に恵まれ
少しだけ臆病な恋をした
頼りない秋は寄り添って
長過ぎる冬は口づけて
2人は白い地図を歩いていた
出典: 時の雫/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
一緒に過ごすようになって三年目を迎えた二人。
ここでの「3度目の春」とは、学生時代、とりわけ三年間を共に過ごす高校時代のことを指しているようにも思えます。
まだまだ若い二人は恋することにも臆病で、寄り添い支え合うように、季節を重ねていきます。
あなたの幸せを願う主人公
「誰もが抱く疑いの世界は
僕らの心をひどく傷つける」と泣いていた
あなたの心がいつの日も
そうね清らかなままで生きていて欲しいと
今 切に願う
出典: 時の雫/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
若い主人公は、少し毎日に悲観的になってしまっているようです。
そんな自分に嫌気が差しているのか、あなただけは変わらないでいて欲しい、と願う主人公がいます。