顔出しをせずに全国区へと駆け上がった眩暈SIRENが新作をリリース!
地元福岡を拠点に全国へと活動を展開する5人組ロックバンド、眩暈SIREN。
2018年11月21日、彼らの新作の5曲入りEP「囚人のジレンマ」がリリースされました!
ファンの方ならご存知かと思うのですが、彼ら、楽曲以外の露出が極端に少ないんです。
ライブでこそ素顔は見られるのでしょうが、メディアへの顔出しをしているところは今のところ見たことがありません。
演奏している人が何者なのかというのは、曲を聴く上で意外と重要な要素。
誰が演奏しているかということで、楽曲の説得力がグッと変わって来たりするものです。
これを考えると、顔出しもせず情報量も少ない中、全国区の存在へと上り詰めた彼らの凄さが伝わってきますね。
謎めいた印象が余計に興味をそそる…なんて言いますが、それも楽曲が優れていてこそ。
結局は楽曲が良いから、謎めいた部分にも惹かれるんです。
今作「囚人のジレンマ」も例外なく良曲揃いで、ファンの期待に応える作品となっていますよ!
蓋を開けてみるとミステリアスというより気さくなメンバー
ちなみに彼らが顔出しをしないのは単に「顔出すのって恥ずかしいよね」という理由からなのだそう。
ボーカル、京寺のブログなどを見ていてもわかりますが、ミステリアスというよりは気さくという言葉が似合います。
「謎めいてるけど、実は気さくな人たちだった!」というのもまた好印象ですね。
他のメンバーも自分のお店を経営していたり、普通に就職して社会人をしていたり。
音楽に対して気を張っている印象は意外と少なく、「楽しく続けていこう」というスタイルが垣間見えます。
上京せずに福岡を中心に活動を展開しているところも、そういった気を張らないスタイルからのような気もしますね。
「囚人のジレンマ」のMVを公開!メンバーは今回もシルエットだけ
情報源が少ないのなら、彼らの情報は楽曲の中から探っていくに他なりません。
ここで紹介するのは、リリースに先駆けて11月12日に公開された表題曲「囚人のジレンマ」のMV。
今回も相変わらず顔出しはしていませんが、映像から存分に彼らを感じていただきましょう!
ちなみにボーカルの京寺は女性なのか男性なのか…未だにわかりません。
ブログを見ていても「うーん…男性?いや、こういう女の人もいるよなぁ。」といった印象です。
ハードなバンドサウンドにキーボードの音色が憂いを与えることで、幻想的なイメージに昇華された音像はもうお馴染み。
京寺の歌声もその名に負けじと和の奥ゆかしさのようなものを持っていて、普通のロックボーカリストではない印象を与えます。
サビで披露する裏声の部分などは特にそれが顕著ですね。
映像は現代の心の闇を表している?
MVの内容はゲームに興じ続ける若者たちと、映像で映される眩暈SIRENを映したもの。
ゲームをしている時間というのは本来楽しい時間であって然るべき。
しかし彼らの表情は明らかに死んでいます。
「楽しくはないけど、とりあえずやっている」というその様子は「やりたいことがない」という若者に代表される現代の心の闇を描いているかのよう。
そんな彼らの思考を映したものであるかのように、演奏する眩暈SIRENの姿が浮かび上がっています。
タイトルになっている「囚人のジレンマ」って?
ここまでご覧になった方なら「囚人のジレンマ」というタイトルの意味がそろそろ気になってくるところですね。
このタイトルを最初に見たときは単純に「囚人の心理描写がなされたものなのかな?」と思っていました。
しかし「囚人のジレンマ」は実は一つの単語として存在しているものだったのです。
「囚人のジレンマ」はゲーム理論の一つ
囚人のジレンマとは、ゲーム理論におけるゲームの1つ。お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマである。1950年に数学者のアルバート・タッカーが考案した。タッカーがゲームの状況を囚人の黙秘や自白にたとえたため、この名がついている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/囚人のジレンマ
「囚人のジレンマ」は元々はゲーム理論の一つだったのですね。
そのネーミングも、たまたまそのときのゲームのシチュエーションが囚人を巡るものだったため。
人間の心理を表したものだと考えれば、それ以外の場面でも適応されるものだと考えて間違いはなさそうです。
「協力する方がよい結果になることがわかっていても、協力しない者が利益を得られるなら協力しなくなる」というのは少々難解ですね。
「協力する方が良い結果になるのに?」と思ってしまいます。
協力するか否かを差し迫られた状況はこんな感じ。