ルーズリーフ
ポップなメロディ、ラップ調で胸に響く歌詞、魅惑的な低音ボイスの良質な三拍子が重なり合った人気曲「ルーズリーフ」。
これまでHilcrhyme(ヒルクライム)が手掛けた楽曲の中でも、特に人気が高い一曲です。
その人気は、初のドラマタイアップとなったことから始まりました。
青春学園ドラマ「ヤンキー君とメガネちゃん」の主題歌を務め、ドラマの高い人気とともにルーズリーフの曲としての人気も集まっていきました。
前を向くことが出来る曲として、2010年にリリースされてから8年経った今でも高い人気を誇っています。
ヤンキー君とメガネちゃん
元々は、2011年まで週刊少年マガジンにて連載していた人気漫画でした。
主人公は紋白高校に通うヤンキーの主人公「品川大地」とヒロイン(もう一人の主人公・元ヤンキー)「足立花」。
ハチャメチャな学園生活を送り、仲間との出会いとともに人間的に成長しつつ最終的に大学進学を目指すという青春学園物語となっています。
元ヤンキーや引きこもりが生徒会役員になって学校を変えていくというギャップや、恋愛・喧嘩・仲間との人間模様が多くの人の心を掴みました。
人気は衰えることなく、最終的に2010年にドラマ化ともなりました。
主演は「成宮寛貴」「仲里依紗」「本郷奏多」「小柳友」「川口春奈」「鈴木亮平」など。
今となってはそうそうたるメンツが務め、それも人気に拍車をかけた要因でしょう。
脇役でも、有名なキャストでこのドラマは制作されています。
今から八年前とはいえ、当時から演技力や容姿で人気が高かったキャスト陣。
漫画とドラマ共々おすすめです。
歌詞解釈
それでは、歌詞の解釈に移っていきたいと思います。
あくまで独自の解釈となることをご了承ください。
タイトルがルーズリーフというだけあって、やはりそれにちなんだ歌詞となっています。
基本的にHilcrhyme――TOCが手掛ける歌詞には物語性があるのですが、ルーズリーフは特に物語性が強いと思います。
どの様になっているのか楽しみですね。
自由な物語の始まり
自由に書いていいぜ
自由に破いていいぜ
何度でもやり直せるこのノート
ルーズリーフに記された
君が主人公のその物語
出典: ルーズリーフ/作詞:TOC 作曲:DJ KATSU 編曲:Hilcrhyme
自由を謳った出だしの部分。
ここでは学校というある意味閉塞的な場所で雁字搦めになっている生徒達を奮起させるようにしているのではないでしょうか。
学校は授業が辛かったり友達がいて楽しかったりと何かと人生に欠かせない場所ですが、人によっては自由を感じない時期でもあります。
小学校・中学校・高等学校と、全員ではありませんが、日本で生きているならこのルートを辿る人が多いでしょう。
その時、敷かれたレールの上を走っているだけと感じる人もいます。
そう思った時、自由はないと思ってしまうのも無理はありません。
ただ、人生は自分の為にあります。だからこそ、自由に生きていいとここでは述べているのでしょう。
ルーズリーフというのは「綴る為の穴があいたノート用紙」のことです。普通のノートとは比べて何度でも書き直せます。
だからこそ、最終的に綴られるのは、自分がそれまで書いてきた物語(人生)なのです。
これがこの曲の肝なのか、何度も同じ歌詞がサビで流れています。
1番、2番の内容をかみしめながら聴いてみて下さい。
you gatta be…
出典: ルーズリーフ/作詞:TOC 作曲:DJ KATSU 編曲:Hilcrhyme
you gatta be…というのは、日本語にすると「あなたは~になるべきです」という意味です。
「~」の部分をあえて言っていないということは、なりたいものはあなた自身で決めろという意味ではないでしょうか。
主役は自分自身
君がメインのアクターつまり主役さ
兼脚本家 まずは台本書かなくちゃ
周りのことは気にしない
出来る話は全て自分次第
ハッピーエンド バッドエンド 良し悪し
転がしていくの?どちらに
創るストーリーをこのペンにて
誰もが人生を演じてる
出典: ルーズリーフ/作詞:TOC 作曲:DJ KATSU 編曲:Hilcrhyme
人生を物語とするならば、主役は当然自分自身でしょう。
ただ、その物語は誰かが書いたものではなく自分が書かなければなりません。なにせ、自分の人生なのですから。
だからこそ、アクターでありながら脚本家なのでしょう。
「周りの声は気にせず、自分が歩みたい人生を歩むといい」、と助言されているようですね。
新しい自分
「他とは違う」と周りを否定し
黒く塗りつぶした1ページ
作った壁は臆病な証
本当は入りたい仲間に
素直になれない 気持ちを書けないなら
そのページにはサイナラ
変わりたいなら明日から変わろう
それじゃあまず挨拶からかわそう
新しい自分
出典: ルーズリーフ/作詞:TOC 作曲:DJ KATSU 編曲:Hilcrhyme
人生を進んでいくと失敗はいくらでもあるでしょう。
ここでは学校での一場面が一番イメージとして思い浮かびます。
友達になりたくて声をかけたいけど、色々と不必要なことを考えてためらってしまう自分。何人かはそんな経験があるのではないでしょうか。
だけど、そんな人生を歩むくらいならその自分はさっさと捨てて新しい自分になった方が良いに決まっています。
その為の手段は、まず「挨拶」。