サカナクションとは?
サカナクションは北海道出身の山口一郎がヴォーカルの日本のロックバンド。2007年のデビュー以来、エレクトリックサウンドを大胆に導入した音楽と文学性の高い歌詞、そして斬新なPVが話題をよび、大人気です。これまでにアルバムを6枚、シングルを12枚発表しています。
ヴォーカル・山口一郎の深い歌詞の世界
ネイティブダンサー
淡い日に僕らは揺れた ただ揺れた
そういう気になって
思い出のように降り落ちた ただ降り落ちた
そう雪になって
出典: https://www.musixmatch.com/ja/lyrics/artist-434579/ネイティブダンサー
格好よいサビの部分はダンスミュージックとあわさって歌もとても素敵です。 "そういう気になって"と歌う前の段に対して、"そう雪になって"と歌詞も韻をふんでいます。 ヒップホップ的ですね。 山口の歌世界はサウンドだけではなく歌詞も斬新です。
エンドレス
誰かを笑う人の後ろにもそれを笑う人
それをまた笑う人
と悲しむ人
悲しくて泣く人の後ろにもそれを笑う人
それをまた笑う人
と悲しむ人
AH 耳を塞いでる僕がいる それなのになぜか声がする
出典: https://www.musixmatch.com/ja/lyrics/artist-434579/エンドレス
この歌詞を聞いた時は衝撃でした。タイトルである「エンドレス」という言葉がこんなにもシンプルに歌詞になっています。
人の中にある悲しく醜い連鎖に対して何ができるのかと思わず考えました。 誰かを笑う人の後ろにさらに人が笑っていて、それをまた笑っている人がいる。 深い歌詞です。
このように山口は一曲一曲、そのサウンドだけではなくその歌詞でも新しい表現を切り開いてきました。しかし山口は歌詞を生み出すために相当苦労するそうです。いったいなぜそんなにまでして斬新な歌詞を生み出そうとしているのでしょうか?
音楽は音だけであるべきか、歌も必要なのかという問いかけ
山口が愛好するエレクトロニックミュージックやポストロックはインストルメンタルが多かったようです。つまり歌がなかったのです。 山口が影響を受けたというレイハラカミなどはまるで歌っているように音楽が響いて居ます。エレクトロニックミュージックに歌がある曲が少なかったこと。そんな中で、山口は歌とは何か? 歌詞とは何か深く捉えなおしたアーティストなのかもしれません。