揺らす本能 火をつけろ
焦燥感にハウる衝動
僕は今すべてを知りたい
間違っていても
痛い思いをしてもいいと言えよ
不幸も君となら
出典: 激白/作詞:Reol 作曲:Reol
君のことをすべて知りたいという気持ち。
それが僕を焦らせ、また突き動かしています。
こうやって女性の身の回りの世話をすべて自分が行うことで、君のことを知ろうとしているのかも。
しかしその様子は、知るというよりも、支配しているように見えますね。
依存とは相手を支配し、縛り付けることにも繋がっているのでしょう。
それが間違ったことだとしても構わない。
怪我をするのは覚悟の上。
僕は君となら不幸になってもいいと歌っています。
このときMVでは、Reolが女性に後ろから目隠しをされていますね。
支配されているのは、もしかしてReolのほう?
きっと互いが互いを支配し、また支配されているのでしょう。
それが共依存のカタチなのだと思います。
このままでいようよ
早急にひらく瞳孔
今すぐに本当を
確かめるために生き急ぐ
変わらないでいてよ
このままでいようよ
確かなのは今だけでしょう
出典: 激白/作詞:Reol 作曲:Reol
「瞳孔がひらく」つまり、興奮状態にあるということ。
君を前にして胸が高鳴っている様子が伝わってきます。
「生き急ぐ」という表現が使われているのも、僕の落ち着かない気持ちを表現するためでしょう。
僕は「本当のことを確かめる」と言いながら、「このままでいようよ」とも言っています。
矛盾しているようにも思えますが、これが僕の素直な想い。
真実を知りたい。
でも「君といる今以上に確かなものなんてない」そう思っているのも事実なようです。
MVではReolが女性の手を握りしめ、懇願するような素振りを見せています。
「このままでいようよ」それがReolの伝えたかったことなのではないでしょうか?
またこのシーンの手前で出てきた、赤い薔薇については後ほど解説します。
今の関係を変えられない
2人きりの閉鎖的な世界。
彼女たちはその異常性に気付きながらも、今の関係を変えられずにいるようです。
想いを伝えきれない
どうやって示したらいい
悩ましいんだ
否応ないがリモートじゃ
お決まりの疲労感さ
ほらこうやって平伏せば
道化になって
全部曖昧にして終わりだ
また君を押し倒した
出典: 激白/作詞:Reol 作曲:Reol
悩んでいるのはきっと君に対する想いの示し方でしょう。
君を部屋に閉じ込めて、身の回りの世話をすべてしても、自分の想いを伝えきれた気はしない。
ただただ疲労感が溜まっていくだけの様子です。
いっそ君の言いなりになって生きていこうか。
そんなことをしても結局は、僕のほうから君を押し倒してしまう。
MVではReolが女性を鏡の前に立たせて、いろいろな服を合わせている映像が流れています。
その後のシーンでは、Reolが女性のために光で壁に花の絵を描いていますね。
Reolにとっては女性の世話を焼いたり、喜ばせたりすることが最大の喜びなのでしょう。
そして女性は相も変わらず、されるがままになっています。
見えない糸で繋がっている?
澄まし顔で再試行中
つまらない嘘を言うなよ
騙し騙しと気付いてる
今更引き返せないよ
ずるい魔法をかけて
汚されたくないのは
お互い様
出典: 激白/作詞:Reol 作曲:Reol
自分たちが異常な関係であることは、君も僕も薄々気付いている様子です。
でも「今更引き返せないよ」。
もしかしたら、彼女たちの関係を清く正しい言葉で言い表すこともできるかもしれません。
しかし、そんなのは「ずるい魔法」。
綺麗事で自分たちを偽りたくないのは「お互い様」ということでしょう。
この歌詞のあとMVでは、Reolが女性を操っているようなシーンが映されます。
ここのシーンは、Reolと女性がまるで見えない糸で繋がっているように見えますね。
Reolが手を下ろした途端、女性は糸が切れたように倒れ込んでしまいます。
彼女たちの共依存の関係が強く表れているシーンですね。
赤い薔薇が意味するものとは?
MVに登場する赤い薔薇が意味するものは何か?
歌詞とMVを最後まで考察すると、その答えが見えてきました。
赤い薔薇を買いに出掛けた
揺らす本能 火をつける
焦燥感にハウる衝動
僕は今すべてを知りたい
正しくなくても
意味などなくても構うなよ
絶望も君となら
出典: 激白/作詞:Reol 作曲:Reol