坂口有望によるロック・チューン

MVは内藤幸平監督による演出撮影

2019年3月2日、坂口有望楽曲「musician」を配信リリースしました

これまでのアコースティックでフォーキーだった彼女のイメージが一変する曲。

それが「musician」です。

MVの監督は内藤幸平

彼は慶応大学出身の映像作家・写真家でガールズバンドや女性アーティストのMV制作に長けています。

坂口有望MVのディレクターとしては最適任でしょう。

YouTubeには今作「musician」のMVが2本アップされています

2本とも同じ内容なのですがショート・ヴァージョンとフル・ヴァージョンそれぞれが上がっているのです。

ショート・ヴァージョンはいつまでも観られるようですが、フル・ヴァージョンは期間限定の公開になります。

2019年4月9日から6月24日まで

早めにチェックできた方は幸運です。

ただしMV自体にストーリー性はないのでショート・ヴァージョンでも雰囲気は充分伝わります。

まずはいつまでも観ることができるショート・ヴァージョンのリンクをこのページに貼りました。

また、期間中でしたらフル・ヴァージョンもYouTubeですぐ見つかるはずです。

ぜひご覧ください。

4人組ガールズバンド

坂口有望がエレキ・ギターを抱える

【坂口有望/musician】MV解説!かわいいだけじゃない!ガールズバンドのパワーを感じよう♪の画像

MVを観た方はびっくりされるでしょうが、坂口有望がアコースティック・ギターを抱えるシーンはワンカット。

彼女はこのMVの中で主にエレキ・ギターを弾いています。

MVの中で坂口有望は初めてのガールズバンドを結成したという設定なのです。

坂口有望がフェンダー社の真っ赤なテレキャスターを抱えている姿は新鮮な驚きをもたらします

リード・ギターは様々なユニットでサポート・ギタリストとして活動するつじかほ

ベースはガールズバンド「BabySitter」のMai

ドラムも同じく「BabySitter」からMiku

才色兼備の麗しい4人組ガールズバンドです。

シンプルなセットに色とりどりの衣装

坂口有望のイメージ・カラーは赤

【坂口有望/musician】MV解説!かわいいだけじゃない!ガールズバンドのパワーを感じよう♪の画像

シンプルな内装の真白い空間です。

メンバーの白いブラウスと相俟って清潔感が漂います。

ボトムスはそれぞれカラーが決められているようです。

坂口有望が赤

つじかほが紫紺

Maiが緑

Mikuがピンク

スタイリストはとにかく可愛いアイドル衣装が得意な成田あやのです。

今作でもその魅力が充分伝わってきます。

男勝りのガールズバンドではなく、女性性を残したまま凛とした佇まいの4人組

坂口有望の紡ぐ歌詞やメロディにも見事に合致しています。

使用機材のチョイスがすごい

楽器もカラフル

MV冒頭「musician 坂口有望」の題字が浮き上がります。

このとき彼女たちの使用楽器が判明。

上述の通り坂口有望はフェンダー社の真っ赤なテレキャスター

アンプは同じくフェンダー社の「Twin Reverb」。

つじかほはブランド詳細不明のレスポール・タイプのギター

アンプはOrange社のもの。

MaiはYAMAHAの赤いヴィンテージ・ジャパニーズ・ベース

アンプはつじかほと同様にOrange社

Makiはワンタムのシンプルなドラム・セットです

伝説のギター・アンプ

注目したいのがヴィジュアルとしてもレトロで素敵なギターとベースのアンプ。

坂口有望のフェンダー社「Twin Reverb」ですが、これが普通のものと一味違います。

フェンダー社が1970年代に販売していたパネルの部分が銀色のもの

通称「銀パネ」と呼ばれる「Twin Reverb」です。

何よりも音が素晴らしくて愛好者が多いのですが、残念なことに真空管などのメンテナンスが大変。

世界一のギタリストといっても過言ではない灰野敬二もこの「銀パネ」の「Twin Reverb」が一番好きだとか。

ただしメンテナンスの関係で中々スタジオやライブ・ハウスに置かれていません。

坂口有望はそんな貴重なアンプをMVの中で使用しています。

羨ましく思うギタリストの方も多いのでは?

つじかほとMaiのOrange社のアンプも素晴らしいものです

英国で生まれたこのOrange社のアンプを愛好するミュージシャンは数知れません。

代表的なのがブラック・サバスのトミー・アイオミやU2のジ・エッジ、そしてエアロスミスのジョー・ペリー

日本ではゆらゆら帝国の坂本慎太郎が使用していたことで一気に注目を浴びました

ハード・ロック、ガレージ・ロック、サイケデリック・ロックなどには欠かせないアイテムです。

一時期、日本では代理店がなかったために坂本慎太郎もメンテナンスに苦慮したと聞いています。

その社名通りのオレンジ色のルックスと100W級真空管アンプの実力で今こそ大人気です。

現在はOrange Amps Japanが日本の代理店。

このMVでもOrange Amps Japanが撮影協力しているとクレジットされています

弾ける笑顔が素晴らしい

ナチュラルな歪みが快い