クイーンで一番ヘヴィな楽曲

ブライアン・メイによるギター・ロック

クイーン【タイ・ユア・マザー・ダウン】歌詞の意味を和訳&解説!愛し合う二人に立ちはだかる障害とは?の画像

映画「ボヘミアン・ラプソディ」の特大ヒットで何度目か分からないほどのクイーン・ブームです。

今回、ご紹介する「タイ・ユア・マザー・ダウン」はクイーンらしい爽快なハード・ロック

1976年のアルバム「華麗なるレース」のオープニングを飾る1曲です。

ブライアン・メイの作詞作曲ギター・ロックの真骨頂ともいえます。

タイトルもサビの歌詞も少々物騒なのですが内容は陽気なパーティー・ソングです

ブライアン・メイのエッジが立ったギターの迫力が素晴らしい曲。

フレディー・マーキュリーの歌唱力には文句をつける隙きがありません。

レコーディング後も長い間ライブで鍛え上げられた曲です。

クイーンのレパートリーの中でも一番ヘヴィな曲のうちのひとつ

映画「ボヘミアン・ラプソディ」でクイーンが好きになった人にはこの曲の魅力をもっと知って欲しいです。

歌詞和訳して解説します。

「華麗なるレース」のオープニングを飾る

ハード・ロックが得意なブライアン

Get your party gown
Get your pigtail down
Get your heart beatin' baby
Got my timin' right
Got my act all tight
It's gotta be tonight my little
Schoolbabe

出典: タイ・ユア・マザー・ダウン/作詞: MAY BRIAN HAROLD 作曲: MAY BRIAN HAROLD

アルバム「華麗なるレース」では1分ほど派手なイントロがつきます。

その後に始まるのが印象的なギター・リフです。

このリフはブライアン・メイがスパニッシュ・ギターを弾いていたときに思いついたフレーズです。

クイーンというと後々、ディスコ・ミュージックも採り入れる雑食性が印象にあるはず。

しかし初期のクイーンはコーラスワークが多様なハード・ロック・バンドです

ゴリゴリのハード・ロック・ファンではなく少女たちに支えられた人気でもあり忘れられがちな出自。

しかしこの「タイ・ユア・マザー・ダウン」を聴くと紛れもないハード・ロック・バンドだと分かるはず。

特にブライアン・メイの作品はハード・ロック色が濃いです。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」でクイーンに初めて接した人もいらっしゃると思います。

フレディーがバンドに参加したばかりのシーンでの「炎のロックンロール」

ライブエイドのシーンでは「ハンマー・トゥ・フォール」がブライアン・メイの作品です

いずれもヘヴィな楽曲であります。

ハード・ロックのクイーンが好きになった方はブライアン・メイ作曲の作品を追ってみてください。

ただアルバム「華麗なるレース」の最後の美しすぎるバラード「手をとりあって」もブライアンの作品です

優れた音楽家なので幅広い曲調の曲が書けました。

欧米のパーティー文化が羨ましい

歌詞和訳して解説します。

「君はパーティー・ガウンを着て

後ろに結んだ髪をほどいて

胸の鼓動を感じるんだよ

僕のタイミングはぴったりで

きっちりと決め込んでいるさ

いよいよ今夜だよ、お嬢さん」

歌い出しからパーティー・ソングだと気付けるはずです

ただしパーティー・ソングとはいってもパーティーの真最中ではありません。

パーティーに行く前の準備段階が描かれています

欧米のパーティー文化は羨ましいです。

日本人にはこうした自然な感じのパーティーの習慣が根付いていないので中々分かりにくい状況。

「君」はまだ女学生です。

欧米では学校生活の主に金曜日の夜や週末にパーティーの文化があります。

「君」は厳しい家庭に育まれる

何処の国でも似ている家庭事情

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Your momma says you don't
And your Daddy says you won't
And I'm boilin' up inside
Ain't no way I'm gonna lose out this time

出典: タイ・ユア・マザー・ダウン/作詞: MAY BRIAN HAROLD 作曲: MAY BRIAN HAROLD

パーティーに辿り着く前に何やら事情が変わってきた様子です。

歌詞を和訳して解説します。

「君のママは『だめ』といい

君のパパも『だめだ』という

僕は身体の内から煮えたぎっている

今度はどうあろうとも負けられないよ」

「僕」が連れ出したい女学生たる「君」は厳しい家庭環境のお嬢さんでした

こうしたシチュエーションは日本の女学生にとっても共感できるはずです。

特にお金持ちのご令嬢ではなくても厳しい家庭はいくらでもあるはず。

また夜のパーティーが深夜に及ぶと青少年保護条例などで保護対象になってしまう社会です。

夜のパーティーは成人してからが本番

ただし、この歌詞の世界は1976年の欧米です。

色々と日本とは事情が違い女学生であっても週末のパーティーには参加する習慣があったのでしょう。

この厳しいご家庭で「君」はパーティーに行けるのでしょうか。

「僕」の方はひとりで期待感に漲っているようです。

とにかく物騒なサビの歌詞

最初は冗談だったのに

クイーン【タイ・ユア・マザー・ダウン】歌詞の意味を和訳&解説!愛し合う二人に立ちはだかる障害とは?の画像

Tie your Mother down
Tie your Mother down
Lock your Daddy out of doors
I don't need him nosing around
Tie your Mother down
Tie your Mother down
Give me all your love tonight

出典: タイ・ユア・マザー・ダウン/作詞: MAY BRIAN HAROLD 作曲: MAY BRIAN HAROLD