青春映画になった名曲
MONGOL800【小さな恋のうた】
カラオケDAMによる平成カラオケランキングにて、男性アーティスト1位に輝いた【小さな恋のうた】。
カラオケでなくとも、学校の教室や結婚式で、この歌を耳にしたり歌ったりした事がある人は多いはず。
そんな青春の歌をもとに映画が作られたとなれば、注目しないわけにはいきません。
映画を企画したのは、MONGOL800の映像作品を数多く手がけている山城竹識さん。
なんと8年越しに実現した企画だというのですから驚きです。
時間をかけられただけあって、とっても胸が熱くなる青春映画になっていました。
また、映画からは主要キャスト5人による『小さな恋のうたバンド(略称は“ちい恋バンド”)』も実際にデビュー。
今回ご紹介するのは“ちい恋バンド”による【小さな恋のうた】のMVです。
映画を観た方は余韻を感じられるように、まだ観ていない方はより楽しみになるように解説いたします。
登場人物にまた会える
主要キャストが勢ぞろい
MVでは映画の本編映像は使用されておりません。
演じたキャスト陣や映画のロケーションを使い、映画の世界をギュッと詰め込んだMV独自の映像になっています。
ですのでまだ映画を未見の人が鑑賞してもネタバレにはなりません。
なおかつ、すでに映画を観た人でも新鮮な気持ちで楽しめるようになっています。
MVに登場するのは、映画の主要登場人物たち。
それでは、簡単にストーリーを振り返ってから、MVの解説をご覧ください。
舞台は沖縄、音楽と歩む高校生たち
『小さな恋のうた』(ちいさなこいのうた)は、2019年5月24日に公開された日本映画である。監督は『羊と鋼の森』『雪の華』を手掛けた橋本光二郎、主演は佐野勇斗。
沖縄の小さな町に住む高校生たちがバンド活動を通じて、仲間、親友、家族、そして米軍基地に住む同世代の少女などの大切な人たちに自分たちの本当の想いを伝えていくさまを描いていく。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/小さな恋のうた_(映画)
この映画のポイントは、MONGOL800のコピーバンドの話ではない、ということです。
映画で効果的に使用されるMONGOL800の楽曲はすべて、劇中バンドのオリジナル曲という設定。
知らずに映画を観て、意外に思った方も多いかもしれません。
ですがこの設定があることによって、歌詞に込められたメッセージと登場人物たちの成長が重なります。
MONGOL800の楽曲が演奏されるたびに物語が大きく動いてゆく物語構成は「見事」という他ありません。
そして【小さな恋のうた】のMVは、そんな映画のストーリーを想い起こさせるような映像になっています。
広い宇宙の、小さな島
注目の若手俳優陣が出演
広い宇宙の数ある一つ 青い地球の広い世界で
小さな恋の思いは届く 小さな島のあなたのもとへ
出典: 小さな恋のうた/作詞:Uezu Kiyosaku 作曲:MONGOL800
上の動画が、“ちい恋バンド”による【小さな恋のうた】のMVです。
再生するとまず聴こえてくるのはあの歌い出し。
この歌い出しを聴いただけで、思わず口ずさんでしまう方もいるでしょう。
冒頭に登場するのは物語の主人公・真栄城亮太(まえしろ・りょうた)です。
海は劇中でも重要な位置を占めています。
それは物語の舞台・沖縄を象徴する海であると同時に、その向こうにある世界を暗示する海でもあります。
亮太を演じているのは注目の若手俳優である佐野勇斗さん。
本家MONGOL800とはまた違う、少年らしい声で、歌を伸びやかに響かせています。
そして仲間たち
あなたと出会い 時は流れる 思いを込めた手紙もふえる
いつしか二人互いに響く 時に激しく 時に切なく
響くは遠く 遥か彼方へ やさしい歌は世界を変える
出典: 小さな恋のうた/作詞:Uezu Kiyosaku 作曲:MONGOL800