澄み渡る空 あの鳥のように ビルの群れを眺められたら
こんなにもすぐ 抜け出すために 焦燥感も絶望感もなく
寄り添い生きる その優しさに 身を委ねていられたのかも
放射線状に 伸びる高架の線路 行方を照らす か細い光が
出典: FROM YOUTH TO DEATH/作詞:Kamikaze Boy 作曲:Kamikaze Boy
雲ひとつない晴天の青空が目の前に広がっています。
そこにその澄み渡る空を鳥が飛んでいます。
ビルの群れを眺めるというのは、一歩引くということを意味しているのでしょうか。
冒頭の雑踏のように、無機質なビル群が想像できます。
みんなで束になってそびえ立つビルは、意思のない塊のようです。
かつては自分もそうであったかもしれません。
しかし、いまはその無機質な塊であったことに気がつき、そこから飛び出して違う景色が見たいと思うようになります。
それは大きな変化であり、思いが少しずつ行動へ変化をもたらしていることが分かります。
ビル群を遠くから風を感じながら眺められたら、きっと気持ちがよいでしょう。
夢への入り口
焦燥感(焦る気持ち)や絶望感(希望がなくなった気持ち)を感じること無く生きるのは意外と簡単なことだったのかもしれません。
寄り添いながら生きることで、優しさを感じることができ、焦燥感も絶望感もなく生きることが近づけたのかもしれません。
そのことにようやく気がつけたことは、相も変わらずにただ思い進むだけの昔とは違います。
”寄り添う”ことや”身を委ねる”ことは、優しさがないと成立しないことです。
優しさが無ければ、相手を信用し身体や心を寄せ合い、自らを任せることはできないでしょう。
その優しさへと向かう道は、まだか細く小さい光です。
しかしその光は大きな道しるべとなるのです。
「思い、ただ進む」のときはきっと、選択肢はその一択しかなかったのでしょう。
しかし、いまは放射線状に伸びる高架線のように大きな世界への道筋(選択肢)が開けています。
それはきっと、新しい世界への入り口なのでしょう。
夢を生きるため
明日の朝 あのバスに乗って 僕はこの街を飛び出す
夢を生きるため
出典: FROM YOUTH TO DEATH/作詞:Kamikaze Boy 作曲:Kamikaze Boy
ようやく答えが見つけられました。
明日の朝、バスに乗ってこの無機質な街を抜け出します。
今までずっと思ってきた夢を叶えるために行動します。
”あのバス”とあるので、行き先はもう決めたのでしょう。
”朝”というのは、一日の始まりであり、新しい日の始まりです。
夢が叶う始まりなのでしょうか。
鳥がこの街を眺めるように、自らも飛び出していきます。
葛藤をしながらも大きな決意と行動を起こした夢へと向かう力強い歌詞でした。
歌詞に込められた意味
タイトルの意味は?
タイトルの”FROM YOUTH TO DEATH”は直訳すると「生まれてから死ぬまで」となります。
ちなみにこの”FROM YOUTH TO DEATH”は、彼らが初めて楽曲を出したレーベルの名前です。
また、ベースの担当のKAMIKAZE BOYがこの“FROM YOUTH TO DEATH”という言葉をすごく気に入っているのとことです。
この曲ができたときに「これだ!」ということでこのタイトルが真っ先に思い浮かんだそうです。
そんな巡り合わせがあり、今回の楽曲のタイトルに選ばれました。
伝えたかったメッセージとは?
この曲の意味は、「思い描く夢に迷い苦悩しながらも、最後には夢を叶えるために行動を起こそうというもの」ではないでしょうか。
タイトルの意味を含めるなら、死ぬまでがんはろう、ではないでしょうか。
夢は思うだけでは叶いません。
行動が必要になります。
しかし、その夢を叶えるまでには、きっと壁があったりと苦難があるでしょう。
その逆境に気持ちが沈み、自分の影でさえも不安になることもあるでしょう。
そんなときこそ、見方や考え方を変えることで見える物が違ってくるかもしれません。
ひとは生まれた瞬間から死へと向かっています。
その死を怯えることだけが生を受けた意味ではないはずです。
きっとひとそれぞれ何かしらの”夢”を叶えるために生まれたと信じる方がきっと充実するでしょう。
それぞれの目的に向かって、夢を叶えるバスに一緒に乗ろうと解釈できるのではないでしょうか。
ミュージックビデオもご紹介!
YouTubeからチェック!
”FROM YOUTH TO DEATH”には、ミュージックビデオがあります。
ファンなら必見のミュージックビデオですね。
圧巻のかっこよさとキレのある演奏スタイルはやはり目を見張るものがあります。