エミネムワールド全開の【Godzilla】
超高速ラップが代名詞のヒップホップ歌手Eminem(以下:エミネム)。
【Godzilla】は、2020年1月にゲリラリリースされた『Music To Be Murdered By』に収録されています。
曲中では、エミネムが得意とする高速ラップも披露。
【Godzilla】の高速ラップに関連して、SNSで「GodzillaChallenge」というチャレンジが流行しました。
このハッシュタグを見ると【Godzilla】の高速ラップに挑戦する人々の動画がたくさん出てきます。
「俺が気に入った動画があったら商品をあげよう」とエミネム本人が呼び掛けて始まったこのチャレンジ。
短期間で爆発的に流行しているチャレンジのため、彼がヒップホップ界で大きな影響力を持つ人物であることが分かります。
今まで発売してきたエミネムの曲の中でもラップの速度が自身の過去最速ではないかといわれている【Godzilla】。
この楽曲には、ミュージックビデオの最後に思わぬ演出があります。
その演出とは一体何でしょうか。
公開されたミュージックビデオからチェックしていきましょう。
歌詞を読みながら注目したいMV
Music Video
楽曲が始まってすぐに「GODZILLA Whisky」と書かれたウィスキーボトルが登場。
そのボトルに金色の長髪の人の顔が、眉間にしわを寄せた険しい顔でいきなりで歌いだすというカットが印象的です。
次の瞬間、パーカー姿のエミネム本人がそのウィスキーボトルを手に取り、豪快にラッパ飲みをします。
特に印象的なのは、4分半のミュージックビデオの中で、豪快にお酒を飲むシーンが何回も出てくることです。
ウイスキーを煽ったすぐあとのシーンでは、スーツ姿に蝶ネクタイを締めたフォーマルな格好のエミネムが現れます。
その彼が瓶に口をつけて一気にお酒を飲むのです。
ここではコニャックというフランス産の高級ブランデーを口にしています。
そして最後は、患者のエミネムがウィスキーを飲んだ医者に包丁のような刃物で刺されるシーンで終わるのです。
患者であるエミネムの目線、つまり刃物で刺される側の目線から撮影されている場面。
刺される瞬間に思わず目をつぶってしまいそうになるほど臨場感のあるシーンです。
最初から最後まで衝撃が続くミュージックビデオで、見終わった後は少し混乱してしまう方もいるのではないでしょうか。
【Godzilla】は、豪快に瓶ごとお酒を煽るシーンだけでもかなり過激なミュージックビデオです。
それに加えて何十個ものナイフの刃や血まみれのエプロンを着て加工途中の食用の肉などの場面が多々存在します。
【Godzilla】のミュージックビデオにはホラー映画のような過激でゾッとするシーンが多いです。
この曲でフィーチャリングしたジュース・ワールドというラッパー
【Godzilla】でコラボレーションしたというJuice WRLDさんは、エミネムと同じラッパー。
2019年12月に21歳の若さで急死しています。
誤って薬物の過剰摂取をしてしまい、シカゴの空港で発作を起こしそのまま帰らぬ人となってしまいました。
ミュージックビデオの最後の30秒では生前のジュース・ワールドのメッセージ。
そして、エミネムからヒップホップ界を共に盛り上げた仲間への追悼の意が示されています。
生前のメッセージ映像と、エミネムの追悼の想いに思わず涙してしまうような場面です。
過激な演出が多かったミュージックビデオですが、エピソードを知る前と知った後ではその印象も変わるでしょう。
それらを踏まえて、この【Godzilla】を楽しんでください。
一部の歌詞を紹介
タイトルの意味とは
Ugh, you're monster
(あぁ、あなたはモンスター)
出典: Godzilla/作詞:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana 作曲:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana
彼はアルコールに依存している
I can swallow a bottle of alcohol and I'll feel like Godzilla
(酒ならボトルごと飲み干すことができる、ゴジラみたいに)
出典: Godzilla/作詞:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana 作曲:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana
俺は、怪獣が飲んでいるのかと思うくらい酒を飲むことができる。
このシーンの歌詞は、このような意味を表現しています。
彼は、アルコールに依存してしまうほどの量を摂取しているようです。
「アルコールに依存している」というのは、下記の歌詞に記されています。
しかしMVにもあるように、この楽曲はお酒の描写が多いです。
それはこの楽曲の主人公であるエミネムがアルコールに依存しているからなのでしょう。
そして、その状態は「まるで怪獣のようだ」と表しているのです。
これに注目
If they sleepin' on me, the hoes better get insomnia ADHD, hydroxycut
(もし奴らが俺を無視するなら、ビッチは不眠症か、ADHDか、それかダイエット剤にでもなっちまう)
出典: Godzilla/作詞:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana 作曲:M Mathers, L. Resto, D. Doman, J. Higgins, A. Villasana