僕を変えてくれた君も、何か悩んでいることがあるそうです。

何かに挑戦して、その度に壁にぶつかっているのでしょう。

君自身はそんな自分が「嫌だ」と思っているかもしれません。

しかし何かに熱中して、壁にぶつかっても乗り越えようとする君の姿が僕にとっては羨ましいのです。

僕自身も君のようになりたいと思っているのでしょう。

君の存在が僕にとても影響を与えているということがわかります。

この歌詞から、君と僕は仲間同士のような印象を受けるのではないでしょうか。

周りの友人に刺激を受けて、自分自身も成長していくというような関係かもしれません。

どんなことがあっても

内と外の対比

星が滲むような暗くて悲しい夜にも
君からもらった心で生きよう
履き慣れないブーツも この足に少し馴染んで
遠く行けそうさ

出典: MAGIC/作詞:愛内里菜 作曲:大野愛果

歌詞の1行目。

滲んでいるのはおそらく泣いているからでしょう。

自分の涙で星が滲んで見えてしまうのです。

この曲の1番最初の歌詞に「滲んでいる記憶」というような表現が出てきました。

おそらく先ほどは心の中で泣いていたのかもしれません。

塞ぎ込んでいた自分が辛く心の中で涙を流し、体の中にある記憶が滲んでいたのでしょう。

しかし、ここの歌詞では実際の涙で星が滲んでいます。

「心」という内面の部分、そして「星」という自分の身体の外にあるもの

どこか対比しているような印象を受けるのではないでしょうか。

心の扉を開けたことで、自分が外の世界に来たような表現になっているのです。

最初の歌詞の方から自分が成長しているということがわかります。

そしてこの歌詞では、涙を流してしまうような悲しいときも、今の僕ならば乗り越えられると考えています。

歌詞の2行目では、僕は強い気持ちを持って決心していることが伝わってくるのではないでしょうか。

そして歌詞の3行目。

足に慣れていない靴は、履いていると靴擦れを起こして痛くなるもの。

しかし歩いていればいつか自分の足にフィットして歩きやすくなるのです。

まさに比喩の表現で「今は辛くても努力していれば必ず先に進める」ということを表しています。

君が壁にぶつかって乗り越える姿を尊敬していた僕。

そんな君のような生き方に、僕自身が近づいてきているということがわかります。

生きる理由

MAGIC OF THE WORD
大丈夫 もしどんな明日に辿り着いたとしても
君の言葉ひとつで強くなれるから
MAGIC OF THE WORD
聴こえる愛の響きの中 生きる意味さえここにあって
変わってく世界が七色に

出典: MAGIC/作詞:愛内里菜 作曲:大野愛果

歌詞の1行目は「言葉の魔法」という意味。

その次に出てくる「大丈夫」という言葉がまさに魔法の言葉なのかもしれません。

たとえどんな未来になったとしても、君がいれば僕は生きていけるのです。

未来を全く怖がっていない様子が伝わってきます。

今まで心の扉を閉じていたことで、未来は真っ暗だと感じていた僕。

しかし、今ではどんな未来でも明るいものになっていると考えているのではないでしょうか。

さらに君の存在は僕の「生きている理由」になっていることがわかります。

僕にとって君は本当に大切な存在なのです。

また過去の僕は、心の扉を閉じていたため光が入ってこない真っ暗な世界を過ごしていました。

しかしそれがカラフルな風景になっていったのです。

生きる希望や生きる目的が見つかったことで、明るく色づいた風景や未来が見えるようになったのでしょう。

僕と君

MAGIC OF THE LOVE
形にはならなくて触れない 見えないものでそれは
君と僕の心の中にあるから
聴こえる愛の響きの中 二人の距離埋める温もり
感じたい 1mm でも近くに

出典: MAGIC/作詞:愛内里菜 作曲:大野愛果

歌詞の1行目は「愛の魔法」。

私たちは「愛」を実際に見たり触れたりすることはできません。

しかし君と僕との間に確実に存在するのです。

おそらく今まで僕は、愛というものを知らなかったのでしょう。

しかし、君との間に初めて愛が生まれ、それを感じ取ることができたのです。

これは恋愛においての愛だけではありません。

愛というものは家族や友情など、さまざまなところに溢れているもの。

君との関係性がどんなものであっても、愛があることに変わりはないのです。

歌詞の後半では「君と近づきたい」というような表現から恋愛の要素を感じるかもしれません。

しかしこれまで愛を知らなかった僕であれば、誰に対してもこのように思ってしまうのではないでしょうか。

一緒にいたい、そばにいたいと思うこと。

それこそが、まさに愛をわかりやすく表現した気持ちなのかもしれません。

忘れないために

MAGIC OF THE MUSIC
沸き上がるこの想い声にして 奏で続けてゆこう
魔法が解けて無くなってしまわないように
MAGIC OF THE MUSIC
聴こえる愛の響きの中 優しさいつもここにあって
この未来 世界が廻るように

出典: MAGIC/作詞:愛内里菜 作曲:大野愛果

ここまでさまざまな魔法が出てきましたが、最後は「音楽の魔法」です。

心を開いたことで、どんどん気持ちが溢れ出ているのでしょう。

その気持ちを歌にして、忘れないようにしているのです。

そして、この曲があることで未来や世界でどんなことがあっても乗り越えられるのでしょう。

また自分の経験をもとに、僕は君の立場になりたいと考えているのかもしれません。

この曲を歌っている僕は君の立場、そして聴いているあなたが僕の立場。

曲を聴いて少しでも心の扉を開けてくれたら、それはもう音楽の魔法にかかっているのです。

君と出会って