"友達"を歌おう
バンドにもファンにも、大切な曲
この曲は、1977年のニュース・オブ・ザ・ワールド・ツアー以来『ウィ・ウィル・ロック・ユー』と『伝説のチャンピオン』の間に、コンサートの最後で歌われた最初で唯一の曲でもある。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/心の絆
当たり前のこと?
タイトルは、直訳すると「友達は友達でいるだろう」となります。
意訳だと「友達はこれからも友達」でしょうか。
口ずさみやすくはありますが、それは当たり前なのでは?とも思えるフレーズです。
けれどこれはこの曲の、そして恐らくバンドが大切にしたかったテーマなのです。
"友達"ってなんだろう
あなたは「友達」と聞くと、どんな人(あるいは、もの)を思い浮かべますか。
一般的には、一緒に話したり、遊んだりできる人でしょうか。
けれどこの曲で「友達」は、それに留まらない、とても大きな存在として描かれます。
それは一体どのようなものなのでしょうか。
ぼろぼろの「君」へ
歌い出しから散々
Another red letter day
So the pound has dropped
And the children are creating
The other half run away
Taking all the cash
And leaving with the lumber
Got a pain in the chest
Doctors on strike what you need is a rest
出典: Friends Will Be Friends/作詞:DEACON JOHN RICHARD,MERCURY FREDERICK
「また祭日が来て
ポンドは下落
子供達は騒いでいるし
連れ合いは有り金持って逃げてしまった
君に残されたのはがらくたばかり
胸に痛みをおぼえても
医者たちはストライキしてるから
君には休みが必要だ」
穏やかなサウンドとゆったりとした歌。
なのに歌詞はずいぶんと不穏な始まり方です。
「君」は胸に痛みを持っています。
その上世相、環境、家族関係などで悩んでいる様子。
そんな数々の不幸な出来事を考えると、痛みは身体の病気のせいだけでもなさそうですね。
ちなみに、「連れ合い」と訳したところは「夫、妻」を意味します。
ただし歌詞に出てくるその人の性別は明かされていません。
なので"生涯を共にすることを誓い合ったはずの相手"と考えて見ていきましょう。
世知辛い、けれど
It's not easy love
But you've got friends you can trust
出典: Friends Will Be Friends/作詞:DEACON JOHN RICHARD,MERCURY FREDERICK
「愛って簡単じゃないな
でも君には友達がいるよ」
嫌なことばかりの「君」の事情を思いやりつつ、歌は語りかけます。
世相も、財産も、体調も思わしくなく、配偶者さえ去ってしまった苦しい状況。
それでも君には友達がいるよ、と。