QUEEN【Friends Will Be Friends】歌詞を和訳&意味解釈!友達はどんな存在?の画像

クイーンには「You're My Best Friend」という曲があります。

ジョンがバンドで初めて作詞作曲した曲です。

ここにも「友達」が出てきます。

Ooh, you make me live
Whatever this world is cruel to me
I got you to help me forgive

出典: You're My Best Friend/作詞:DEACON JOHN RICHARD 作曲:DEACON JOHN RICHARD

「君がいるから僕は生きていける

世界がどんなにひどい仕打ちをしてきても

君がいれば、許すことができるんだ」

どこかで聞いたことがありますね。

そう、この「君」つまり「僕の友達」の存在。

それがこの「Friends Will Be Friends」に出てくる「友達」の像と似通っているのです。

友達という関係

「You're My Best Friend」もジョン作詞の曲です。

なので、同じような「友達」像が描かれるのは自然でしょう。

しかし、この曲はジョンが奥様に向けて書いたと言われています。

であれば本来なら「友達」ではなく「結婚相手」や「連れ合い」となるでしょう。

けれど敢えて「友達」とした。

それは奥様を恋愛の対象というより「友達」としてとらえていたからではないでしょうか。

恋愛感情がないという意味ではありません。

さきほど解説した「友達」です。

すなわち、どんなことがあっても離れていかないという確信がある。

心から信頼し合える。

そして、どんなことがあってもずっと自分に寄り添ってくれる

そんな存在なのでしょう。

たった一人ではなく

ただしこの二曲には決定的な違いがあります。

それは「友達」が複数形であるかどうか、です。

たった一つの"s"だけ?と思うでしょうか。

けれどそれが大きなポイントなのです。

みんなで歌おう

先程紹介したサビのフレーズは、こう続きます。

Hold out your hand 'cause right till the end, friends will be friends

出典: Friends Will Be Friends/作詞:DEACON JOHN RICHARD,MERCURY FREDERICK

「手を差し出してみなよ、最後の最後まで友達はずっと友達だ」

このサビは曲の中で何度も繰り返されます。

ボーカルのフレディ・マーキュリーだけでなく、メンバーの声ものってきます。

そして優しく力強い合唱が響くのです。

まるで、彼らが「君」にとっての友達であるかのように。

寄り添ってくれる存在

生涯、心の底から信頼し合える存在。

そんな「友達」なんていない、そう思う方もいるでしょう。

どれだけ社交的な人でも、世界の全ての人と出会うことは至難の技です。

ましてやその中から、最期まで信頼できる、手を差し伸べてもらえる存在と出会う。

それは奇跡にも近いことなのではないでしょうか。

けれどもこの曲では、そんな「友達」のような存在を身近な人間と限るような描写はありません

もちろんジョンの奥様のような、家族でも良いでしょう。

社会の中で出会う友達や仲間かもしれません。

動物など、人間以外の生き物がそうだと思う人もいるでしょう。

けれど自分の心に寄り添ってくれる存在は、"もの"に留まりません

例えば音楽なんかも、そうといえるのではないでしょうか。

楽しい時、悲しい時、耳にした歌詞や音が自分の心にぴったりだった。

そんな曲に出会ったことがある方も少なくないと思います。

絆で結ばれた存在

友達は全て友達