僕は君の隣で良いの?
ゆらりゆらり揺れる水面に
僕は君の隣で良いの
きらり光るその眼差しで
夏色に心は踊る 零れそうな恋が染まる
君に好きって言えないな
奇跡は滲んで まだ君のことを
思い出にしたくない
青か夏が暮れていく
まだあの鈴の音(ね)が浮かんだ
僕を揺らしているんだ
君が笑う
それだけで良かったはずなのに
出典: 夏恋慕 feat. 春茶/作詞:コバソロ 作曲:コバソロ
アニメの少年少女のように、ひょんなことから二人きりで過ごす時間が訪れた主人公。
永遠にこのままならいいのに…
いつかは終わってしまうことを歯がゆく思っているようです。
夏が終わり、徐々に秋が近づいてきたというような描写もありますね。
最初は「一緒に過ごせるならそれだけで幸せだ」と多くを望まなかった彼ですが、実際にそうなってみると更にその先まで夢見てしまうように。
しかし、関係を進める決定的な言葉をどうしても言えない「僕」。
相手に相応しくないかも…と怖気づいている様子も感じられて、思わず「頑張れ!」と応援したくなります。
初めは「見ているだけでいい」、次に「一緒にいられるだけでいい」…
そして今度は「ずっと一緒にいたい」。
主人公の恋心はどんどん膨れ上がり、自分にも手に負えない様子。
君と僕だけの思い出が
君に恋していいの?
ポタリポタリ零る夏の日の僕は
君に恋していいの
闇に溶ける花火みたいに
君を前に心が覗く
ふらりふらり君に揺れる
もっと隣で茜色が波に染まる
そっと教えてよ 壊れないように
優しく君と僕だけの思い出が
くるりくるり泳ぐ
出典: 夏恋慕 feat. 春茶/作詞:コバソロ 作曲:コバソロ
「ひと夏の恋」という言葉があるように、何故か夏は恋に落ちることが多いようです。
高い気温や眩しい日差しが人々をそうさせるのでしょうか。
「僕」にもそんな夏のマジックが作用してか、「君」にどんどん惹かれていきます。
自分の気持ちに戸惑い、「迷惑ではないだろうか」とためらっている「僕」が初々しいですね。
あるいは若くて自分に自信がないのかも。
歌詞から察するに、二人は並んで海を眺めていたのでしょう。
夕陽が沈んでいくのを見送るというロマンチックなシチュエーションは、デートのシメにもってこいです。
想いを告げるには絶好のシーンなのですが、「僕」は二人で思い出を共有できたことだけで胸がいっぱいに。
なんとなく恋愛経験が少なそうなイメージを持ったので(あくまで推測ですが)、想い人とこうして過ごすのも初めてなのかも。
初心で微笑ましい気持ちになりますね。
恋が染まる
ゆらりゆらり揺れる水面には
僕は君の隣で良いの
きらり光るその眼差しで
夏色に心は踊る
青の様に
儚いような零れそうな恋が染まる
出典: 夏恋慕 feat. 春茶/作詞:コバソロ 作曲:コバソロ
主人公は海を見つめて、気持ちを告げるべきかどうか悩んでいる様子。
なかなか踏ん切りがつかないようです。
「君」のキラキラ瞳にドキドキして、まともに考えられない状態なのかも。
心がすっかり舞い上がってしまっているのかもしれませんね。
結局、想いを告げたかどうかは曖昧なまま曲は終わってしまいます。
無理やり解釈するならば、「染まる」と言っているので見事告白は成功したのかも。
そうであってほしいと願いたいところです。
最後に
ひと夏の初々しい恋を描いた曲
『夏恋慕』はタイトル通り、ひと夏の恋を描いた曲でした。
青春を思わせる初々しい描写が多く、とても甘酸っぱい気持ちになります。
好きになってしまったら、もっと近づきたい、もっと相手を知りたいと願ってしまうのは自然なこと。
問題は気持ちをきちんと伝えられるかどうかです。
ラストにどうなったのか、はっきりしていませんが主人公の恋が実っていることを祈りたいところですね。
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