『首なし閑古鳥』の「閑古鳥」ってなに?

【米津玄師/首なし閑古鳥】難解な歌詞とタイトルが意味するものとは?賑やかな曲調に隠された秘密に迫るの画像

「カッコウ」のこと

2013年にメジャーデビューし、類い稀な才能で日本の音楽シーンを席巻する米津玄師

今回は彼がインディーズ時に発表したアルバムdiorama」から『首なし閑古鳥』を解説していきます。

このアルバムは、米津玄師がメジャーデビューする1年前の2012年に発売されました。

もともとSNSや動画公開サイトで活躍していた彼。

満を持して世に放ったのがこのアルバムです。

そして今回紹介する楽曲のタイトルは『首なし閑古鳥』。

一見すると変わったタイトルのように感じませんか?

「閑古鳥」は「かんこどり」と読みます。

「閑古鳥」というのは「カッコウ」を指します。

鳴き声が特徴的な鳥ですね。

実は「閑古鳥」にはもう一つ意味があるんです。

それは「寂しい」、「寂しさ」という意味。

よく、あまり賑わっていない店を例えて「あの店は閑古鳥が鳴いているね」といいますよね。

「カッコウ」は実態としての意味。

そして「寂しい」というのは実感としての意味になります。

米津玄師の他の曲タイトルでもよく使われている技法、ダブルミーニングがここでも使われています。

なぜ「鳥」に首がないのか?

「感情を表に出せない人間」を象徴している「首なし鳥」

「閑古鳥」の意味はこれで分かったと思います。

それでは、その鳥になぜ「首」がないのか?

あるいは「首」がないことを明らかに連想させるタイトルにしたのは何故か?

「閑古鳥」だけでもインパクト大ですが、そのうえその鳥に「首」がない...。

この疑問は、後ほど歌詞解説の際に解き明かしていきたいと思います。

『首なし閑古鳥』を聴いてみよう♪

「diorama」ダイジェスト動画からご覧ください

【米津玄師/首なし閑古鳥】難解な歌詞とタイトルが意味するものとは?賑やかな曲調に隠された秘密に迫るの画像

『首なし閑古鳥』の歌詞解説に移る前に、この曲を聴いてみましょう。

YouTube」に本作が収められているアルバム「diorama」のダイジェスト動画がアップされています。

それ以外の「YouTube」中の動画に公的な動画はありませんでした。

6:12秒くらいから始まります。

ドラミングの素晴らしさを感じる動画

スネアドラムの音に惚れる

いかがでしょうか?

ダイジェスト動画なので1曲1曲の紹介が短く、よく分からなかった方もいるかと思います。

そういう方は、こちらの動画をご覧ください。

『首なし閑古鳥』のドラミングを主に撮影した動画になっていますが、曲がフルサイズで聴けます

繊細なスネアドラムの音が良いです。

叩く強弱で一つのドラムから彩り豊かな音が奏でられるんですね。

『首なし閑古鳥』楽曲解説

行進曲のような勇敢さを感じる曲調