過ちを繰り返すばかりのボクら

信じたくて 信じていたくて 疑わなくて
馬鹿を見る正直者はバカみたい
信じたって 信じていたって 裏切られて

絶対何かの間違いだって 悪い冗談だって言って

○びきりげんまん 約束したよね????

出典: うそつき。/作詞:とも 作曲:Tack朗・SEIGO

ちょっと聞こえにくいかも知れませんが、ここはあえてそういう演出なのでしょう。

たとえ聞こえなくても、こんな歌詞だったんです。

「◯びきり」って何でしょう?!

「ゆびきり」でいいんですよね?ね?

まさか「く」じゃないですよね?

……怖い……。

「もういいかい?」「もういいよ。」
終わらない二人だけの隠れんぼ
こんな事なら 全部嘘ならば
最初から出逢わなければ良かった
僕も嘘吐きさ ずっと黙っていたけど、

出典: うそつき。/作詞:とも 作曲:Tack朗・SEIGO

わーお、というオチがきます。

うそつき同士の仮面のお付き合いだったのかも知れません。

歌詞を分解

意味のない部分はない

ポップなハイトーンから始まる冒頭の「Trap!Trap!〜」という歌詞にも、実は意味があったんですね。

文字だけを見ていると、ゲシュタルト崩壊を起こしてしまいそうですが……。

「トラップ(罠)だ!ハマった!」というフレーズは、まるでこの曲を聴いてヒスパニ中毒に陥ってしまう、私たち聴衆のことを暗示しているかのようです。

そして、一番耳に残るのはサビのメロディーではないでしょうか?

「ダイ ダイ ダイ ダイキライ〜」という強烈な内容の歌詞を、個性溢れる3人のヴォーカルが、3種類のトーンで叫ぶヘイトです。

なのにどうしてこんなにポップな感じに仕上がるのか、不思議でなりませんね。

「聴かせる」部分も

一回目の「ダイキライ」では女の子がモザイクまみれの画面の中で戸惑っているシーン。

二回目には、モザイクすら危険だったのか静止画像が入れられています。

もちろん、故意ですが。

それほどのことを想像させるような、かなり過激なシーンが続いた後、ふたたび画面に映った女の子は、曲がブレイクする中、暗い部屋で苦悩にまみれた様子で頭を抱えています。

と、そこで女の子と目が合ったと思うと、彼女の怒りが爆発!

そこでひとこと、「うそつき!!!」と言い放ちます。

MVでは曲が再開し、楽器隊のテクニカルな演奏と、ヴォーカル・とものデスヴォイスが耳に飛び込んできます。

ギターの超絶テクニックに、耳も目も奪われ視界がめちゃくちゃになったあと、最後のシリアスモードな部分ギター兼コーラス担当のSEIGOが「過ちを繰り返すばかりのボクら〜」と歌い始めます。

実はこういった「聴かせる部分」が出てきたのは、ヒステリックパニックがメジャデビューを果たしてからだそうです。

ファン層が変化したことによって、ヒステリックパニックにしか出来ないことをしたいという思いから、だんだんとテンションマックスで走り抜ける楽曲の中にも「聴かせる」メロディーが生まれたんですね。

ポップでキャッチーな雰囲気が続いていただけに、歌詞の悲しげなフレーズがより一層際立って胸に迫ります。

あと、SEIGOの歌はまだ聴き取りやすいですね。

このあとに続くAメロの後ろに聞こえる、極悪デスヴォイスが特徴のヴォーカル・ともとは比べものになりません(笑)。

最後まで見る人、聴く人を飽きさせない、疾走感満載の「うそつき。」。

高音ボーカルが特徴的、かつヒステリックパニックのリーダーを務める巨漢、Tack朗の「ばか~!!!」が曲を締めくくります。

「うそつき。」からわかるメンバーの特徴

声のメンバー

どうでしょう、かなりクセになりませんか??

初めて「うそつき。」を聴いて、ヒステリックパニックにハマる人もかなり多いのだとか。

さて、そこで気になるメンバー紹介をしてみます。

まず強烈なデスヴォイスを放っていた、ヴォーカル・とも。

自分のことをメンヘラと称す彼は、作詞を担当しています。

彼にしか書けない独特な歌詞は、自称メンヘラというだけあって胸に迫ってきますね。

そして先ほども紹介した巨漢のギター担当・Tack朗。

大きな体を持つ見た目も印象的ですし、男性とは思えないハイトーンボイス(もはや奇声?)が耳に残ります。

バンドのリーダーも務める彼は、作曲も担当しており、彼の持つポップな声とともの重低音が同じ曲の中で活き活きと共生する絶妙な曲調を創り出しています。

そして、もうひとりのヴォーカル・SEIGO。

「うそつき。」の楽曲中のブレイク後にあった、いわゆる「聴かせる部分」を歌っていた人です。

超高音低音を含む3人のヴォーカルの中でも、まったく他の二人に劣ることない個性を放っています。

彼もギターを担当し、かつ作曲にも携わって、Tack朗とともにあの独特なメロディーを作っています。

楽器隊メンバー

声以外の重低音、ベースを奏でるのはおかっち。

5ベースを愛用し、普通のバンドよりも一段階低い音をかき鳴らす彼は、バンドメンバーも認める超絶テクニックの持ち主。

ニコニコ動画にも「おかだけ」の名前でベースの演奏動画を投稿していて、公私ともに認める技巧を持っています。

もちろん、テクニックだけでなくリズム感も抜群!

ヒステリックパニックの一見めちゃくちゃな楽曲を、しっかりまとめる重要なポジションです。

最後のメンバーは、ドラムのやっち。

ベースと共に曲のリズムを保つには欠かせないメンバーです。

スティックから放たれる破裂音は、マックステンションで駆け抜ける為に必要な爆発的エネルギー。

ちなみに、ライブ中などにふと見せるやっちの愛らしい笑顔には、多くの女性が胸キュンしているとか。

ギャップ萌え?(笑)

まとめ