皮肉めいた歌詞
Give me up 求めるのは乾いた笑いじゃなくて
奇跡みたいなドラマチックでも飼いならせ
嘘と真実が共伴するリバイバル
振り返ることもままならないサバイバル
出典: chaos and creation/作詞:れるりり 作曲:れるりり
1行目の「Give me up」は、”私を諦めて”という意味。
誰かのものになる気なんてさらさらない。
私が求めているものは誰にも手に入れられない。
こんな意味が込められているように思います。
私を欲しがるより、「奇跡みたいなドラマチック」そんなあり得ないものでも手に入れたらいい。
なんだか皮肉っぽい歌詞ですね。
3行目で歌われる「リバイバル」と4行目で歌われる「サバイバル」。
意味は”再生”と”生存”ですが、ここの歌詞は恐らく言葉遊びですね。
嘘も真実もごちゃ混ぜにした「リバイバル」。
後戻りできない「サバイバル」。
まさに”混沌”という言葉がふさわしい。
繋がっている世界
隠しきれないアイデンティティー
オンラインでぜんぶ繋いで
走りだしたら終わりなんてもう
この際どうでもいい
出典: chaos and creation/作詞:れるりり 作曲:れるりり
ここの歌詞はネット用語とリアルの融合が最も顕著に表れています。
特に2行目の「オンラインで~」という歌詞。
ネットとリアルは常に繋がっている。
リアルを生きているからこそ、ネットの世界が存在します。
別々の世界を行き来して、どちらの世界でも自分の”個性”は隠せない。
走り出すのは、リアルからネットへなのか、ネットからリアルへなのか。
そんなことも、「この際どうでもいい」のかもしれません。
すべてはキミ次第
見えない 知らない 存在しないものを 手に入れるために生きるのさ
いらないものは いっそ壊してしまえ Chaos & Creation キミ次第さ
出典: chaos and creation/作詞:れるりり 作曲:れるりり
手に入れたいのは、見えないもの。知らないもの。存在しないもの。
そんなもの、いったいどこにあるというのか?
答えは、やはりネットの中でしょう。
リアルにないものをネットの世界で創造する。
昨日までの世界にはなかったもの。それを生み出すために生きている。
いらないものなんて壊してしまえばいい。
混沌の世界には不要なものも多いでしょうから。
「Chaos & Creation」は、キミ次第でどうにでもなる。
壊すのも、生み出すのも、すべて自分の手で実行せよ。
サビの歌詞には、そんな意味が込められているように思います。
未来への可能性
可能性は無限大
キミの未来はそう あまねく銀河のように
期待と後悔がぐるぐる螺旋を描く
死んだように眠ってる場合じゃなくて
ぶっ飛んじゃいそうなほど限りないImagination
出典: chaos and creation/作詞:れるりり 作曲:れるりり
未来は「あまねく銀河」。
「あまねく」は漢字で書くと”遍く”や”普く”。広いという意味を持ちます。
2行目の「期待と後悔が~」の歌詞。
この歌詞からも混沌とした世界の様子が伝わってきます。
混沌には”区別がつかない”という意味もありますから「螺旋を描く」という歌詞も納得です。
1行目と2行目の歌詞が”混沌”なら、3行目と4行目の歌詞は”創造”。
ネットだからこそ、無限大に可能性を広げていける。
そういった意味が「限りないImagination」という歌詞に込められているように思います。
自分にしかできないこと
抑えきれないアクティビティー
メモリもぜんぶ開放して
誰かが囓った果実なんてもう
どこかに蹴っ飛ばして
出典: chaos and creation/作詞:れるりり 作曲:れるりり
アクティビティーは”活動”や”行動”という意味。
しかしネット用語では、一般にSNSでの活動状況を示します。
それを踏まえて歌詞を読み解くと、1行目と2行目の歌詞には近代のネット社会の様子がよく表れています。
「抑えきれない」や「開放して」などの言葉は、SNSをよく利用する人なら共感できるかも。
3行目で出てくる「誰かが齧った果実」。
これは、既に誰かが手を出している分野の創造物のことではないでしょうか?
他人の真似なんてしたくない。
自分にしかできないことをしたい。
そんな気持ちで「蹴っ飛ばして」と歌っているのかもしれません。