マルチプレイヤー・星野源
塩顔界のプリンス
今回ご紹介するのは、みんな大好き星野源さんですよ!
どうですこの安心感のあるかわいらしい感じ。母性本能をくすぐられるといいますか。頭をこう…抱えて抱きしめたい。(そのへんにしときなさい)
さてそんな星野源さんですけども。皆さんご存知の通りこの方非常に多才な方で、歌えるし曲も作れるし芝居もできるし本も書ける。
天は二物を与えないって噂あれ何だったんですかね。ってぐらい何でも器用にこなすマルチプレイヤーです。
ここ最近だとやはりこれですよね!逃げ恥こと「逃げるは恥だが役に立つ」のプロ独身・津崎平匡が記憶に新しいでしょうか。
大人計画の方ですから、実は芝居は舞台仕込み。安定した演技力に加えて、ポップでかわいらしい主題歌「恋」も大ヒットしましたよね。まさに星野源無双。
今回ご紹介するのは、その「恋」のカップリングとして収録されていました「雨音(House ver.)」なんですけども、「恋」とは180度違ったバラードソング。
「ポップで明るい星野源」から好きになった方にも、是非聴いていただきたい名曲です。
ライブ映像をチェック!
まずライブ映像がありますので、それをご覧いただきたいと思います!
雨の日に家の明かりをつけないで、温かい飲み物なんかを飲みつつゆったり観たい。そんな素敵な映像です。癒されますよ。
青の世界
めっちゃオシャレじゃないですか。
どこかノスタルジックな、切ないんだけど切なすぎない絶妙なバランス。そしてしっとりとした大人の雰囲気。
思わず惹きこまれてしまいますよね。
恐らく土砂降りの雨ではない気がしますよね。耳を澄ますとさらさら軽い音が聞こえるぐらいの弱い雨。
目をつぶるとぱっと情景が広がる音選び。これもまた秀逸なんですよねぇ。うまいなあ。
「House ver」って?
今ご覧いただいた映像はライブバージョンなんですけども、タイトルで紹介をしている「House ver.」が一体何なのか気になりますよね。
実はこの「House ver.」は、今回の「雨音」に限らず、彼の楽曲でちょいちょい登場するバージョンなんです。
内容としましては「House」の言葉通り、なんと「星野源が家で全部やっちゃう」バージョンなんです!
具体的には、楽曲の音入れ(演奏)から歌入れまで「1人で」「おうちで」やっちゃうんですよ!何それめちゃくちゃ楽しそうじゃないですか。混ざりたい。
歌詞をチェック!
さてそれでは歌詞も見ていきますよ!
抒情的で奥深い、その内容に注目です。
乾いた雨の中に紛れた
思い出たちの音がする
塞いだ耳の中に響いた
歌に振り向いて
道の先に
何があるか
知らないままでも
朝は来る
出典: 雨音 (House ver.)/作詞:星野源 作曲:星野源
非常に素朴でシンプルな歌詞なんですけども、読み解くとなかなか深いんですよねぇ。
単に景色を描いているわけではなく、心象風景に近いといいますか。
「塞いだ耳の中に響いた歌」は、耳を塞いだら物理的に音は聞こえなくなりますから、非常に内面的というか、一人で自分と向き合っている歌詞なんですよね。
窓から光る
明日の予告
未来はそこまで
来てるから
あと少しだけ
雨の音を聴く
鼻先濡れる
出典: 雨音 (House ver.)/作詞:星野源 作曲:星野源
一人でずっと思い悩んでいたのか、単に考え事が長引いてしまったのか。
「窓から光る明日の予告」で、夜明けが近い、少し空が明るくなってきた風景が表現されています。
光がさしているということは、恐らく雨ももうすぐ上がるのでしょう。
そして雨と共に過ごした夜が終わり、朝が来る。
「鼻先濡れる」とありますので、恐らく窓を開けてみたのでしょうか。
思い悩んだ雨の夜から、光あふれる朝への移行。そこに自分の感情の細かい機微を寄り添わせ、リンクさせる。
そしてメロディーは聴いていただいた通り、暗すぎず、かといって明るすぎず。
非常にフラットに近い、聴く側に色々なことを想像させる一曲に仕上がっています。
その時々の自分の状態や感情によっても、受け取り方が大きく変わりそうな楽曲なので、数年後聴いてみたらまた全然違った印象を受ける気がします。面白いですねぇ…!