語りはじめよう
ぼくらのことを
わかりあうために つながるために
それはきっと奇跡じゃない
できるはずさ 少しの勇気で
そしてぼくらは生きていくんだ
答えのない未来に踏み出して
強い風をおそれないで
あなたの手よ 優しいままでいて
出典: SING!/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
1番サビでは「優しさ」に続いて「つながり」に焦点が当てられています。
ここに出てくる「僕ら」とは「いきものがかり」と解釈できるでしょう。
3人のメンバーがファンの皆さんと歌を介してつながりたいので、こうして語っていると考えられます。
つまり、この楽曲を聴く方の手は「いきものがかり」とつながることができる方法という意味でしょう。
活動休止を経たあとの活動再開なので、どうか心から温かい目で見守ってほしいという想いが汲み取れます。
歌という音楽で再びつながる未来。
あり得ないほどの奇跡ではなく、確かな現実として叶えるために1歩を踏み出したいのでしょう。
そんな強い意志がみなぎる「いきものがかり」の姿が目に浮かびます。
2番の歌詞を解説!
今、話し合うこと
誰もが幸せになれる魔法なんて
どこにもないよね
だからいま 一緒に話そう
明日のことを ぼくらの夢のことを
出典: SING!/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
さてここから2番の歌詞に入ります。
いきものがかりがこれからも音楽活動を続けることこそ、彼らにとっての夢なのではないでしょうか。
底抜けにポジティブな3人ですから、もし本当に魔法が使えるものなら世界中を幸福にしてくれるでしょう。
ただ、これは実現不可能な絵空事。
その点を踏まえたうえで、現実的には地に足のついた将来設計や夢についての話し合いが大切ということです。
この楽曲を聴く方にとっても今、身のまわりの仲間としっかり言葉を交わすことが重要と思い知らされますね。
差し伸べられた手
怒りや悲しみに心捨てないで
いまできることを つづければいい
見失うなら
この手を つかめばいいさ
出典: SING!/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
どれほど前向きに生きようと努力しても、心が折れる瞬間というのは誰にもあるものです。
ただ、ピンチこそ最大のチャンスという発想の転換も可能かもしれません。
他者に向けて沸き起こるネガティブな感情は、残念ながら自分自身を傷つけることになります。
いっそのこと自分にもこうした負の面があると気づかせてくれてありがとうと感謝の念を返すのが得策。
そのうえで忘れてしまうのです。
ネガティブ案件はさっさと既読スルーして、楽しめることに取り組んだほうがむしろ自分のためになります。
それでも気に病む場合は「いきものがかり」の歌を聴くといいでしょう。
おそらくそんな想いから、ファンの方に向けて手を差し伸べてくれているのが「いきものがかり」なのです。
人生に無駄はない
愛しつづけよう
うまくいかない
くじけそうなときほど顔上げて
それはぜんぶ無駄じゃなくて
つづいていく ぼくらの物語
出典: SING!/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
いきものがかりの3人も、長い音楽活動で様々な経験をしたことでしょう。
いつも明るい笑顔を見せてくれている印象がありますが、その裏では落ち込んだこともあったはずです。
ただ「そんなときこそ」という発想の転換がエネルギーの源になっているのではないでしょうか。
実際、大変な経験があったからこそ今があると思えるのでしょう。
心からの深い愛を継続すること。
これは言葉で口にするより、行動で示すことのほうが難しいものです。
メンバー3人が本当に音楽で体現しているからこそ説得力がありますね。
3番の歌詞を解説!
手は涙もぬぐえる
もっとぼくらは生きていくんだ
自分の手でしあわせを描いて
涙なんてぬぐえること
忘れないで 大丈夫だから
出典: SING!/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
続いて3番の歌詞を見てみましょう。
これまで優しさやつながりを表してきた「手」に新たな解釈が加わります。
それは涙をぬぐうという方法です。
ネガティブな感情に満たされ泣いているときは意識しないかもしれません。
ところが客観的に俯瞰してみると、手で涙をぬぐうことによって泣き止もうとしているわけです。
たしかに悩みからの解放に、手がひと役買っているかもしれません。
さらにポジティブな方向へと指を差すことができるのも手です。
いきものがかりの3人もそうやって生きているから、この楽曲を聴いてくれる方も大丈夫!
そんなメッセージが伝わってきます。