My Little Loverの色褪せない名曲「白いカイト」
マイラバ2人体制時代の曲「白いカイト」
「白いカイト」は、マイラバことMy Little Loverの名曲の1つです。
2006年7月以来、現在までボーカル・akkoさんのソロプロジェクトとなっているマイラバ。
「白いカイト」がリリースされた1995年当時はakkoさんとギタリストの藤井健二さん2人で活動していました。
グループの発端はakkoさんの元夫で超有名音楽プロデューサーの小林武史さんが2人をプロデュースしたこと。
小林武史さんは同年に発売されたアルバム『evergreen』からマイラバのメンバーの一員となり、2006年に脱退するまでメンバーの一員となりました。
My Little Lover「白いカイト」概要
「白いカイト」はマイラバにとって2ndシングルです。発売当時は売上が約50万枚と好調な滑り出しでした。
そしてマイラバの3rdシングル「Hello,Again~昔からある場所~」の大ヒットを受けて「白いカイト」も少しずつ売り上げを伸ばしていったのです。
「白いカイト」は下記のアルバムで聴くことができます。
- オリジナルアルバム『evergreen』(1995年)※アルバムバージョンを収録
- ベストアルバム『singles』(2001年)
- セルフカバーアルバム『organic 』(2002年)※アコースティックバージョンを収録
- オリジナルアルバム『akko 』(2006年)
- ベストアルバム『Best Collection』(2010年)
- オリジナルアルバム『re:evergreen』(2015年)※アルバムバージョンを収録
「白いカイト」はシングルCDに収録されているバージョンとアルバム『evergreen』『re:evergreen』に収録されているバージョンが異なります。
シングル収録時のアレンジはスネアドラムとエレキギターの音色がぶつかってしまって、少し耳障りだったとのこと。そのため、収録をやり直したそうなんです。
「白いカイト」のシングルver.・アルバムver.・アコースティックver.を聴き比べてみるのも楽しいかもしれませんね。
リリースから9年後、頭痛薬のCMに起用
次作「Hello,Again~昔からある場所~」が大ヒットしたことで人気曲となった、という背景も影響したのでしょうか。「白いカイト」はリリースから9年という時を経てCMソングとして起用されました。
それは2005年にテレビで流れた、ジョンソンエンドジョンソンの頭痛薬「タイノレール」のCMです。
タイノレールは食事をする前でも服用できる頭痛薬として売り出されました。
"頭痛薬服用の前には食事をしないといけない"という固定観念から脱却する"自由"のイメージが「白いカイト」の世界観とピッタリ合致したそうです。
CMの中で飛んでいく紙飛行機も"自由"を表現したもの。「白いカイト」のイメージと合わさってメッセージ性の高いCM広告となっています。
「白いカイト」動画&歌詞はコチラ
こちらの動画は2009年に行われたap Bank fes 09の模様です。
「白いカイト」シングルCDのクレジットには、作詞・KATE、作曲・小林武史と書かれました。作詞者の"KATE"とは"Kenji Akko Takeshi Ensemble"を略した言葉。
実際の作詞者である小林武史さんが女性の作詞者をイメージさせるために付けた名前です。
そんな細部にまでこだわって作られた「白いカイト」の歌詞を見ていきましょう!
1
悲しみの言葉は 全部すてたい
愛はひとつの言葉では 語れないけど
悲しくなる程 誰かを愛したい
それに気づかぬフリをして 時は流れた
出典: https://twitter.com/spitz821yumi/status/284992488136126465
今まで<私>はどんな風に生きてきたのでしょうか。
もしかしたら、自分自身の心に潜む<悲しみ>だけに浸って生きてきたのかもしれませんね。
だからこそ<悲しみの言葉は 全部すてたい>し、人のために<悲しくなる程 誰かを愛したい>と思ってしまうのかもしれません。
心の奥ではそんな思いをずっと抱いてきたはずなのですが、それには向き合ってこなかったのです。
そして今 Chance Chance Chance 逃している自分ばかりが目につく
世界は私だけ置いて回り続ける
出典: https://twitter.com/haredokei_anan/status/922832399553110016
心の奥にある思いから逃げてきた<私>は今、とても大切な<Chance>を<逃している>と感じています。
<世界>が<私>を置いてけぼりにして<回り続ける>ように、自分一人だけ取り残されているような感じがしてしまうのです。