タイトルに込められた意味は?
前向きな一曲
「Dancing stars on me!」を全体の意味に重点をおいて訳すと、
「星の踊る空」
と捉えることができます。
この曲を作詞した畑亜貴さん。
彼女は、これまで数え切れないほどアニメソングを手掛けています。
その多くの楽曲の中でも「Dancing stars on me!」は特に前向きで明るい曲。
聴くだけでハッピーな気持ちにしてくれる言葉で世界観がつくられています。
歌詞の中にもある「流れる星」や「綺麗な輝き」、「輝く星へ」。
これらのフレーズも夜空をキラキラと輝かる。
星が踊っているような雰囲気を表現しています。
運命の出会い
似た意味が登場
It’s a magical
不思議が偶然を招いてる?
会えたのは 会えたのは 素敵な運命
出典: Dancing stars on me!/作詞:畑亜貴 作曲:佐伯高志 編曲:佐伯高志
歌詞の冒頭です。
「magical」「不思議」「偶然」
似た意味の言葉が三つ続けて出てきます。
この曲の歌詞の特徴として同じ意味の違う言葉を何度も用いる手法。
それが使われています。
「magical」は直訳すると魔法です。
魔法とは「不思議な事を起こさせる術」のことです。
「It’s a magical」は「これは魔法」と訳せます。
そこから続けて「不思議が偶然を招いてる?」と続きます。
「偶然」という言葉も「ふと、思いがけず~」。
他には他のものとの因果関係がはっきりしないことという意味です。
同じ意味の言葉を言い方を変えて使う技法。
これにより運命の出会いがいかに奇跡的であったかが分かります。
「会えたのは 会えたのは」
こちらは同じ言葉を二回立て続けに使う手法。
感情をより盛り上げるのに有効です。
「やっと会えた」「これは運命の出会いだ!」
喜びの歌詞を二回続けて使っています。
これで喜びがダイレクトに聞き手に伝わってくるのです。
これが「会えたのは ○○○○○」と文字数が同じでも違う言葉を使ったとします。
その場合、喜びの深さや感情の度合いも小さくなってしまいます。
「素敵な運命」の度合いで「私」の喜びが手に取るようです。
流れ星に願いを
星は一瞬で
It’s a magical
流れる星は味方なの
願いましょう 願いましょう 明日の奇跡を
出典: Dancing stars on me!/作詞:畑亜貴 作曲:佐伯高志 編曲:佐伯高志
ここでも「It’s a magical」から始まります。
立て続けに似た意味の言葉を言い方を変えて使う手法。
これが登場します。
「流れる星」というのは「流れ星」のことです。
流れ星というのも「常に見られるもの」ではありません。
だからこそ「願いましょう」と二度言っています。
そして、明日への奇跡を願っているのです。
流れ星
Dancing stars on me!
手を伸ばしたら
いつかつかめそうだよ
だから果ての綺麗な輝きの空を
目指そう…目指そう!
出典: Dancing stars on me!/作詞:畑亜貴 作曲:佐伯高志 編曲:佐伯高志
「流れ星」に願いを託そうと手を伸ばします。
「いつかつかめそう」。
目指していれば叶いそうな願い事であることが分かります。
果てに見えるけれども、そこを目指して進めばつかめそうな距離感。
その感覚が如実に伝わってきます。