酸欠少女さユり
さユりさんは、2015年にメジャーデビューした女性シンガーソングライターです。
メディアなどでは”酸欠少女さユり”や”2.5次元パラレルシンガーソングライター”というキャッチフレーズが付けられることが多いです。
酸欠少女と謳われているように、日々の生きづらさなどを歌詞にした楽曲が多いです。
「birthday song」はまさにその1つで、さユりさんの自己紹介のような歌でもあります。
独特の世界観
シンガーには独特の世界観を持った方が多いと思いますが、さユりさんもとても独特な世界観を持っています。
いつも裸足で、ポンチョを羽織り、真っ黄色なアコースティックギターをかき鳴らすのがさユりさんのライブスタイルです。
まだ21歳で、女性の中でも小柄な方だと思いますが、ギターの演奏も歌声もとても力強いです。
その世界観から「僕だけがいない街」「クズの本懐」など、多くのアニメとのタイアップを果たしました。
また、RADWIMPSの野田洋次郎さんから「フラレガイガール」の楽曲提供を受け、アニメファン以外の方にも認知されるきっかけとなりました。
「月と花束」
6thシングル
2018年2月28日に6thシングル「月と三日月」がリリースされました。
シングルのリリースは約1年ぶりで、オリコンランキングは前作の「平行線」に続いて10位を獲得。
販売形態は初回生産限定盤、期間生産限定盤、通常盤の3種類です。
ほぼ全てのシングルが3種類で発売されており、カップリング曲が全て違います。
初回生産限定盤にはアコースティックギター1本での弾き語りが毎回収録されており、さユりさんの良さを存分に味わうことが出来ます。
「Fate/EXTRA Last Encore」主題歌
「月と花束」はアニメ「Fate/EXTRA Last Encore」のエンディング曲として起用されています。
「Fate/EXTRA Last Encore」公式サイトでは、アニメのおかげで「月と花束」という曲が出来たと語られています。
期間生産限定盤にはアニメに登場しているネロがジャケットになっています。アニメファンの方はこちらのタイプのCDを購入したことでしょう。
オープニング曲となったのは西川貴教さんの1stシングル「Bright Burning Shout」です。
作詞を務めたのはUNISON SQUARE GARDENの田淵さんで、アーティスト名義はT.M.Revolutionではなく西川貴教となっています。
こちらも是非チェックしてみて下さい。
MVはこちら
「月と花束」のMVは2種類公開されています。1番のMVと2番のMVに分かれているようです。
フルサイズのMVはアップされていませんが、初回生産限定盤に付属しているDVDに収録されています。
アニメーション、CGなどを駆使したさユりさんらしいMVになっていますね。
2番終わりからMVの世界がかなり壮大になり、世界が作られていきます。是非フルサイズでご覧頂きたいです。
楽曲解説
頻繁に起こる転調
この曲を初めて聴いた時にとても驚いたのが曲の展開です。
Aメロからスタートし、BPMが変わりBメロ、サビ、同じBPMでAメロ、Bメロ、サビ、Cメロ、Bメロ、大サビと続き、BPMが変わりAメロで終わります。
AメロはC#m、BメロはA、サビはG#mと、キーが安定することなく転調しています。ここまで展開していく楽曲はとても稀だと思います。
転調が多い楽曲としてMr.Childrenの「終わりなき旅」が思い浮かんできましたが、BPMが代わり、Cメロ→Bメロ→大サビという展開までには至っていません。
ここまで複雑に構成された楽曲はとても珍しいと思います。
歌詞だけでなく、生きることに対する複雑さを楽曲全てで表現しているのでしょう。