太陽系を抜け出して 平行線で交わろう
そんな叶わない望みも不甲斐ない声も引き連れて
感情全部流し切ったら描き始めてみせるよ
私と君の影に今手を伸ばす 平行線
出典: 平行線/作詞:さユり 作曲:さユり
”交わろう、描き始める、手を伸ばす”という言葉はさユりさんにとって、歌を歌うと言っているのでしょう。
誰かのために歌いたい、辛い思いをしている人を救い出したいという気持ちの表れでしょう。
分かり合えないという思いを、平行線という言葉に当てはめたのはとても面白いですね。
さユりさんのまっすぐな声だからこそ、より平行線という言葉に説得力が増して聴こえます。
勇気がないのは電子のせい?
勇気がないのは電子のせいにしてしまえばいい
口をつくのはいつでも裏返しの言葉
"ねえ隣じゃなくても脳裏に居場所があればいいから"
"君を救う歌 いつか私が作れるように今日も
ここでちゃんと生きてくから"
出典: 平行線/作詞:さユり 作曲:さユり
Aメロの最初は1番と同じような歌詞ですが、”時代”が”電子”に変わっています。
この電子とは、電子機器などに使われている電子ではなく、身体を構成する物質としての電子、原子の構成要素の1つとして使われています。
つまり勇気がないのは、人間がもともと傷付きたく無いようにできているんだから仕方がないことだ、と言っています。
時代と電子という相反するもの、マクロなものとミクロなもので掛け離れていますが、同じように意味が伝わってきます。
そして1点違うのが、Aメロ終わりです。
若干メロディーも変わっていますが、Aメロが1番に比べて4拍増えています。いい具合に狂わされるのがとても心地良いです。
そして聴いていて小さな違和感を感じさせてくれるので、”ここでちゃんと生きてくから”という言葉が強調されて聴こえます。
君の苦しみを切り裂ける光になりたい
出典: 平行線/作詞:さユり 作曲:さユり
太陽系の常識を覆して触れたい
そんな夢物語が頭を回っては消えてくよ
変わってくのが怖くてこっそり書き足した
私をふたつに切り離してくような 平行線
出典: 平行線/作詞:さユり 作曲:さユり
歌詞解説の冒頭でも述べましたが、平行線は太陽系の中だけです。それを越えると交わることができます。
太陽系を越えるなんて、途方も無いことなのかもしれませんが確かな思いです。
2.5次元パラレルシンガーソングライターと謳うこともあるさユりさんの持つ2面性が見える歌詞だと思います。
終わりに
さユりさんの「平行線」について紹介させて頂きました。
気持ちを込めてギターを掻き鳴らし、声帯に思いっきり声をぶつけているような歌声がとても素敵です。心動かされます。
さユりさんがリリースするシングルの初回限定盤には、アコースティックギター1本の弾き語り音源が1曲収録されています。
先日リリースしたシングル「月と花束」には「平行線 -弾き語りver.-」が収録されています。
さユりさんの良さが存分に味わえる楽曲になっていますので、こちらも是非聴いてみて下さい。
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