「桜の花、舞い上がる道を」の歌詞が知りたい!
ボーカルの宮本さん自身が“1年かけて作り上げたエレファントカシマシの1つの到達点”といい表した「桜の花、舞い上がる道を」は、一般的にも名曲と評されることが多いです。
薄紅の花弁が足もとから舞い上がる情景が浮かぶ
桜の花、舞い上がる 道をおまえと歩いて行く
輝く時は今 遠回りしてた昨日を越えて
桜の花、舞い上がる道を
出典: https://twitter.com/ele_bot/status/442072723708076032
楽曲の冒頭からタイトルである“桜の花、舞い上がる道を”という言葉が出てきます。
この部分は宮本さんの声の盛り上がりと重なって、桜の花弁が風に舞って足もとから立ち上るような雰囲気を醸し出します。
この部分だけで、この楽曲が桜の切なさだけでなく、春に踏み出す新しい1歩を応援してくれているとを感じられます。
桜は人の心を感傷的にする
桜が町彩る 季節になるといつも
わざと背を向けて生きてたあの頃
やってられない そんな
そんな気分だった 遠くのあの光る星に願いを…
出典: https://twitter.com/ele_bot/status/717925021033758720
日本人は桜が好きな人が多いですし、桜の花は日本人にとってやはりどこか“特別な感じ”を抱かせる花のように思います。
しかしそうした“桜のもつ独特の特別感(例えば別離や心機一転・切なさ・前進など)”を、毎年みんなが快く受け入れているわけではないかもしれません。
桜の特別感が放つ“どことなく高い位置にいる感じ・高貴な感じ”が、時に苦しく感じる人もいると思います。
桜に対して堂々と向き合えない気持ちは、キラキラとした桜に対峙できるほど自分に自信がない時に感じやすいものかもしれませんね。
でも例えりゃあ人生は花さ 思い出は散りゆき
ああ 俺が再び咲かせよう
出典: https://twitter.com/ELEKASHI_BOT/status/931299938771730432
桜を見て感傷的になったり、自分の自信のなさをまざまざと感じたりしても、だからといって後ろ向きのままいる必要はありません。
桜が咲いては散っていくように、人生における想い出は良いものも悪いものも過去になる=散っていくものだと、この楽曲では歌われます。
そして、散った想い出の代わりに“今”を咲かせようとこの楽曲は表現してくれます。
明日輝くために 息も切らさず走り抜けた
過去を 未来を 自分を 遠回りしてた昨日を越えて
桜の花、舞い上がる道を
出典: https://twitter.com/ele_bot/status/727037463185649664
人生の想い出は桜の花のように散っていくものだと、先ほどの歌詞で語られました。
もし本当にそうであるなら、自分が今立っているこの場所で舞い上がっている桜の花びらは、これまでの想い出ということになります。
私たちが美しく儚いと思い見つめているのは、実は桜の花びらなのではなく、自分自身が“明日輝くために”と力を尽くしてきた過去の自分・想い出の中の自分なのかもしれませんね。
桜に感じるのは切なさだけではない
おまえが笑ってる すべてが始まってる
春の風が吹く青空の下
取り敢えず行くしかなさそうだ 上り下りの道
ああ 信じて転がるエブリデイ
出典: https://twitter.com/Ooziroo12/status/50531550604963840
桜の花は春の風に有無を言わさず散らされてしまいます。
大きな力に抗えず次のステージに進むしかない桜の花を見ていると、同じ場所でグズグズしてはいられないという気持ちが湧いてくるのはわかる気がしませんか。
先がどんなにデコボコしていても、私たちはずっと同じ場所にはいられないのです。
ここでできるのはただ1つ、自分を信じて転がる=運命の波に身を任せるだけかもしれません。
見ろよ 大いなる花 町は昨日よりも鮮やか
確かに感じる 明日は来る さあ今おまえと行く
桜の花、舞い上がる道を
出典: https://twitter.com/Ooziroo12/status/50531550604963840
散っていった過去は桜のように美しく自分の人生を彩ってくれます。
そんな過去を踏みしめられるからこそ、私たちは明日に歩を進めていけるのではないでしょうか。
ここにでてくる“おまえ”は、特定の誰かだったりするのではなく、散っていった過去を受け入れ、また前を向こうと立ち上がった自分自身のことだと筆者には思えます。