もう二度と逢えないことを 知っていたなら
繋いだ手を いつまでも 離さずにいた
『ここにいて』と そう素直に 泣いていたなら
今も あなたは 変わらぬまま 私の隣りで 笑っているかな
出典: 逢いたくていま/作詞:MISIA 作曲:Jun Sasaki
永遠の別れは、ある日突然訪れたことが推察できます。
当たり前が当たり前ではなくなる…予測さえできなかった事に気持ちが追いついていないのでしょう。
強がってしまった自分…素直になれなかった自分…。
それがどれほどの後悔となっているのか、はかり知れません。
今、主人公はどこをさまよっているのでしょうか。
体はそこにありますが、心が彼を求め、どこかをさまよっています。
大切な人を想い、涙に明け暮れる日々。
主人公は、後悔と悲しみの渦の中にいるのでしょう。
前に進めない
今 逢いたい あなたに
聞いてほしいこと いっぱいある
ねえ 逢いたい 逢いたい
涙があふれて 時は いたずらに過ぎた
ねえ 逢いたい 抱きしめてよ
あなたを 想っている ずっと
出典: 逢いたくていま/作詞:MISIA 作曲:Jun Sasaki
大切な人と逢えなくなってから、どれほどの時間が経っているのでしょうか。
主人公はずっと同じ場所に立ち尽くし、前に進むことができなくなっています。
あなたへの想いを胸に抱き、いつまでも動けずにいるのです。
頭に浮かぶのは大切な人の笑顔、手、ぬくもりや声ばかり。
もう逢えないという現実を受け入れられないのでしょう。
大切な存在
何ものにも代えがたい存在
運命が変えられなくても 伝えたいことがある
『戻りたい…』あの日 あの時に 叶うのなら 何もいらない
出典: 逢いたくていま/作詞:MISIA 作曲:Jun Sasaki
なぜこうなってしまったのか…。
そんな答えの出ないことばかりが、頭の中をグルグルと回っています。
共にした時間のすべてが大切で、何ものにも代えがたい存在。
すべての愛を注げる相手。
逢えなくなってしまったことでその大切な存在の大きさに気づきました。
閉ざされた未来
今 逢いたい あなたに
知って欲しいこと いっぱいある
ねえ 逢いたい 逢いたい
どうしようもなくて 全て夢と願った
この心は まだ泣いてる
あなたを 想っている ずっと
出典: 逢いたくていま/作詞:MISIA 作曲:Jun Sasaki
いつまでも大切な人のことを想い、ずっと同じ場所に立ち止まっている主人公。
もうどれだけの時間、その場所にいるのかさえ、主人公にもわかりません。
ずっと側にいるはずだった。
もっともっと笑い合えるはずだった…。
そんな想いが果てしなくループしているのです。
しかし、そんな当たり前の日常はもう戻ってくることはありません。
描いていた未来は訪れないのです。
頭ではわかっていても、心が現実を拒否しています。
前に進めるようになるのはもう少し先のことなのでしょう。
今を大切に
胸が締め付けられるような「逢いたくていま」。その歌詞の意味を解釈してきました。
いかがだったでしょうか。
みなさんは「永遠の別れ」を経験したことはありますか?
恐らくほとんどの人が、いずれは経験することになるであろう永遠の別れ。
その相手が大切な存在であればあるほど、言葉では表現できないほどの悲しみを知ることになるでしょう。
あえて表現するなら、悲しみ、苦しみ、切なさ、そんなマイナスな感情をすべて集めて胸に埋め込まれたような感覚。
「あの時こうしておけばよかった」「あんなこと言わなければよかった」
そんな後悔をすることも多いのではないでしょうか。
それが突然訪れた別れならなおのこと。
そんな突然の別れなんて、普段は想像もしないことだと思います。
例え別れを予測できても、本当に逢えなくなってしまったら、現実を受け入れることに時間がかかります。
逢いたくても逢えない、声が聞きたくても聞けない…。
ぬくもりももう感じられません。
何をどうやってももう逢えない…それが永遠の別れというものです。
意地を張ったり、強がったり、恥ずかしさから、思っていることってなかなか伝えられないものですね。
けれど、それはすべて後悔に繋がりかねません。
もし大切な人がいるのなら、意地を張らず、恥ずかしがらず伝えたいことはちゃんと伝えるべきです。
難しいことかもしれませんが、後悔しないようにしてほしいと思います。