Mr.Children(ミスチル)の【one two three】って?

皆さん、ミスチル【one two three】という楽曲をご存知でしょうか。

少なくとも私は全く聞いたことがありませんでした。

一般にもあまり馴染みがないのではないでしょうか。

知られざる名曲

Mr.Children【one two three】歌詞を徹底解説!アントニオ猪木の名台詞が心を打つの画像

よほどのミスチルファンでない限りこの楽曲の存在を知らないのではないでしょうか。

それは 2002年に発売されたアルバムの「It's a wonderful world」の収納曲だったからです。

しかしながらファンの間では「知る人ぞ知る」名曲として認知されていました。

またライブではこの曲を唄われないので知名度を更に低くしているのです。

ところがライブでは唄われないことで逆に話題にもなっています。

ある種プレミアですね。

曲名からして謎です。

【one two three】と、ある意味思わせぶりな題名ですね。

一体曲名にはどんな意味が込められているのでしょう。

何をテーマにして何を訴えている楽曲か興味がありますね。

どんなメッセージを訴えたかったのでしょうか。

謎は深まるばかりになってしまいます。

でもやはり「知られざる名曲なのです。

まあ、国民的バンドミスチルの楽曲ですからね。

この唄の何が名曲たらしめているのでしょう。

以降ではその歌詞の解剖をして明らかにしていきたいと思います。

難解な歌詞

何を訴えたいのか

Mr.Children【one two three】歌詞を徹底解説!アントニオ猪木の名台詞が心を打つの画像

初め私はこの曲の訴えたいことが全く分かりませんでした。

非常にわかりやすい言葉が使われているのに難解だと感じました。

しかしよくよく聴くと何となくわかってきたのです。

これは「振られた恋人への未練の曲」だなって。

そして振られた彼の成長の軌跡だということもわかってきました。

もちろんそれだけではありません。

でも実はそんなに深い意味はないのです。

深い意味がないから「難解な歌詞」なのです。

しかしその軽いノリがミスチルらしいじゃありませんか。

桜井さんの一種の言葉遊び、遊び心だとも受け取れます。

いきなり出だしで彼女に振られる

Mr.Children【one two three】歌詞を徹底解説!アントニオ猪木の名台詞が心を打つの画像

では、早速この唄の出だしから解釈していきましょう。

やはり初めに聴いた時には訳の分からない出だしでした。

「戦闘服よりはブレザーがよく似合う」
浴びせられた最終の嫌みが胸をえぐる
君の目からすれば いかにもステレオタイプの半端者だっただろう

出典: one two three/作詞:KAZUYOSHI SAKURAI 作曲:KAZUYOSHI SAKURAI

これって、思いっ切り付き合っていた人にけなされてますね。

確かに最初に1回聴いて意味が分かりませんでした。

1行目の「戦闘服」と「ブレザー」の意味。

これも要するに「あんたは戦いにも向いてないし、その上闘志もない」。

「【ブレザー】がお似合いな、おぼっちゃまなのね」。

そういう風に彼女に罵声を浴びせられたのでしょう。

「最終の嫌み」の意味って、これがお別れの証拠ですね。

先程「おぼっちゃまなのね」と嫌味を言われたと書きました。

そして「ステレオタイプ」から始まる部分は「ダメ男に対する嫌味」。

彼女の目にはそう映っていたんだろう、と振られた男は苦々しく思うのです。

高らかな望みは のっけから持ってない
でも だからといって将来を諦める気もない
ぬるま湯の冥利と分別を知った者特有の
もろく 鈍く 持て余す ほろ苦い悲しみ

出典: one two three/作詞:KAZUYOSHI SAKURAI 作曲:KAZUYOSHI SAKURAI

こんなこといっているから振られるんですね。

最初の部分の意味は、要するに「野心のないおぼっちゃま」。

そう、つながるように感じませんか。

それなのに「将来は諦めたくない」。

中途半端さ全開ですね。

で「ほろ苦い悲しみ」のように、のたまうんですよ。

情けないこと、この上なしですね。

ちょっと気分転換?

客寄せ用の無数の風船が
気圧に逆らって散っていった
破裂寸前の自分の心境を それとダブらせてみたりして

出典: one two three/作詞:KAZUYOSHI SAKURAI 作曲:KAZUYOSHI SAKURAI

「気圧に」から始まる風景描写があります。

本来は「重力に逆らって」だと思うのですが。

ここが桜井ワールドなのでしょう。

一種の言葉遊びといってしまえば、大袈裟でしょうか。

 

それはそうとして、逆らう、という男らしい言葉がついに出ます。

やっとここで彼は男らしく「逆らう気持ち」が出てきたのでしょう。

そして自分の心の中を破裂寸前だと素直に告白するのです。

彼は、心が破裂寸前のところで耐えているのだと思います。

それだけ彼女のことが好きだったのでしょう。

それとも見返してやりたい、という決意かもしれません。

たくさんの風船が飛んでいった光景を見ただけで少し男らしさを取り戻すのです。