シンプルかつ奥深いゲーム
高い音楽性
スマホゲームの『アイドリッシュセブン』は、親しみやすい音ゲーと質の高いシナリオの双方を兼ね備えた作品です。
7人グループのアイドル・IDOLiSH7、そのライバルとなるハイスペック3人組のTRIGGER(トリガー)、そして今回紹介する2人のユニット・Re:valeが主な登場キャラクター。
基本的に無料でプレイできるゲームで、音ゲー部分をクリアしてシナリオを開放していくタイプのゲームです。
難易度は4段階あるので、難しすぎて物語の続きが読めないということには決してならないので安心できますね。
音楽はそれぞれのグループに合わせて数名の作詞家、作曲家が手掛けています。
親しみやすいポップな楽曲から、かなり難易度を落としてアイテムを使わなければコンプできそうにないハードな楽曲、アイドルらしい応援歌や恋模様を歌ったものなど、さまざまです。
コミカルとシリアスの融合
音楽が良いのでついつい音ゲーで遊んでいると、いつの間にかシナリオが開放されています。
音ゲーのおまけのつもりで読んでみると、きっと驚くのではないでしょうか。
本編は完全フルボイスで、参加声優も半端なく豪華。
「本当に無料配信ですか?!」と疑いたくなるほどです。
シナリオはおまけどころか、こちらがメインだと言わんばかりのボリュームと奥深さを持っています。
2018年夏現在は、第3部までが公開されていますが、冬には第4部が公開予定で、さらにアニメの第2期も決定しています。
ゲームでは、主役であるIDOLiSH7が結成される前からスタートし、プレイヤーは彼らのマネージャーとして関わっていきます。
仲間割れがあり、希望を奪われることもあり、いわれのない疑惑を掛けられることもあります。
それらをひとつひとつ乗り越え、そして各自が抱えている過去や現在の傷も克服していくことで、グループの絆は強まっていく……と言うとよくある話ですが、実際に読んでみるとそう単純なものではありません。
個性的なキャラクター、程よくバランスのとれたコミカルパートとシリアスパート。
無理のないストーリー展開に、わざとらしくない感動シーン。
各グループの物語がコミカライズもされていますし、小説も刊行されています。
PSVita版のゲームも発売されるなど、『アイドリッシュセブン』はもはやスマホゲームの垣根を越えて、さまざまなメディアミックスで活躍しています。
内も外も実力派
謎だらけのRe:vale
さて、今回紹介するRe:valeは、スマホゲーム内では第2部から登場します。
『アイドリッシュセブン』では全員が数字を名前に含むのですが、Re:valeの2人の名前は「百(モモ)」と「千(ユキ)」。
IDOLiSH7とTRIGGERで1から10までを使っているので、その先はどうなるのかと思いきや、かなりレベルを上げてきましたね(笑)。
現在のRe:valeは実は「第2世代」的な位置付けで、初期のRe:valeでは百の代わりに「万(バン)」がいました。
ここはシナリオの第2部に切ない物語の軸として語られるので深追いしませんが、既にクリア済みのファンも多いはずです。
まだの人は、焦らずゆっくり楽しんでくださいね。
感動・感涙必須です!
百と千の本名(フルネーム)は第3部で公開されています。
ですが第3部のシナリオはファンの間でも「辛すぎる」ということで有名で、かなり強いメンタルを持って挑まないといけません。
決して通勤中の電車内でプレイしないことを強くオススメします。
愛こそRe:vale
物語の流れや立ち位置の関係で、Re:valeの音源はあまり多くは発表されていません。
シングルCDとして発売や配信されている楽曲もまだ2曲だけです。
しかし、ようやく2018年12月に、ファン待望のアルバムが新曲を含めて発売されることになりました。
もうね、これどれだけのファンが待ち望んでいたことか!という感じなんです。
百の声優を務めるのは、明るさの中にも影を宿すのが上手な保志総一朗さん。
千の声優は、落ち着きがあって優しさに満ちた人柄を表す立花慎之介さん。
最初にこの豪華キャスティングを見た時は、「この2人で歌うとどうなるの?」という想像もできないカオスでした。
が、Re:valeはゲーム内では日本のトップアイドルと言われているユニット。
人気作りのためだけに、未熟な駆け出し声優を充てるはずがありません。
物語の中で実力派アイドルなのですから、演者も実力派を起用するのは当たり前。
その結果、想像を遥かに超えたアイドルユニットが生まれたのです。
では、第3部で登場した新曲「NO DOUBT」の動画をご覧ください。
何度でもリピートしてください。