【夢のかけら/エレファントカシマシ】不器用な男の気持ちが描かれた歌詞の意味を徹底解説！動画も紹介♪

エレファントカシマシは、2018年には、デビューして30周年を迎えます。

節目の時期にきているのでしょうか。

ついに、2017年、彼らの夢でもあったNHK紅白歌合戦に初出場することが決まりました。

めちゃくちゃファンにとっては、喜ばしく、夢のようでもありますが、往年のファンは、え、今？　と少し戸惑っています。

なぜなら、1997年のシングル「今宵の月のように」でヒットを飛ばした年には、紅白出場はありませんでした。

エレカシが紅白に出るなんてことは、もうないだろうな…、なんて勝手に諦めていましたが…。

宮本浩次が、紅白出場の記者会見で「夢のようです」と話しているのを見るのも、ファンにとっては、また、夢のような景色です。

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エレファントカシマシのフロントマンにして、ボーカリスト、宮本浩次（みやもと　ひろじ）、通称、ミヤジ。

デビュー当時、エピックソニー時代のエレファントカシマシのコンサートは、緊張感のあるものでした。

コンサートでは客電がつきっぱなしということもありましたし、当時のミヤジは観客を楽しませる、ということには無縁な雰囲気。

まるで、にらみつけるような表情ばかりだったようでした。笑顔など一切なし。

威嚇でもしているのかと思うばかりの態度でもありました。

男の人のファンが「ミヤジー」と掛け声しても、本人からは「うるせえ」と言ったこともありました。

しかし、そんなサービス精神ゼロのミヤジでしたが、ファンをとりこにしました。

ミヤジの歌唱力は抜群にすばらしく、魂のこもった迫力のある歌唱で、ある種の感動を呼び起こします。

音を外したことは無いに近く、相対音感があるんじゃないかなと思います。

めちゃくちゃ魅力的な希有なボーカリストですし、人を引きつけるようなキャラクターです。

その後、紆余曲折あり、事務所を新たにし、ポニーキャニオンに移籍しました。

テレビの音楽番組に出演するようになると、髪をかき乱して喋り倒すようなキャラクターで現れました。

そして、今にいたります。

今回は、エレファントカシマシの18枚目のシングル曲「夢のかけら」についてご紹介します。

この楽曲はシングルでリリースされました。

10枚目のアルバム「愛と夢」にも収録されています。

のちに、ベストアルバム「All Time Best Album THE FIGHTING MAN」にも収録されています。

アルバム「愛と夢」は、ポニーキャニオンでリリースした最後のアルバムで、今は亡き、佐久間正英氏がプロデュースしました。

ドラマの主題歌にもなった15枚目のシングル「今宵の月のように」で、エレファントカシマシ史上、初のオリコンウイークリー8位に入りました。

全国にエレカシの名前を知らしめ、以前よりポップな曲調になるかと思いきや、そうではありませんでした。

「愛と夢」もそうですが、「ココロに花を」「明日に向かって走れ-月夜の夢-」といったポニーキャニオン時代の3アルバムは、どこか暗い雰囲気を醸し出しているように思えます。

光には影があるように、宮本浩次が紡ぐ詞にポジティブであるようなことば使いであっても、どこか影を落とした雰囲気でありました。

からっとしていないというか、ある種、ウエットというか。

しかし、そこがたまらなくグッときます。エレファントカシマシの魅力のひとつでもあります。

以前はイエローとグリーンが夜の闇の中に光っている陰影が印象的なミュージックビデオがありました。

特に、ミヤジが、コインランドリーにて歌っているのもインプレッシブ。

鋭い目付きは、いったい何を思っているのでしょうか。

雨のあがった夜道をひたすら歩いている、ミヤジや、いろんなところにたたずんでいるメンバーたち。

ブラウン管の中で、演奏しているエレファントカシマシ。

ディレクターは、コマーシャルなどで活躍している山本真也さんです。

残念ながら現在はYouTubeでも確認できません。

「夢のかけら」とは何の比喩なのでしょうか。

「僕ら」とは誰のことを指しているのでしょうか。

「君はネコで俺は嘘つき」って静かに日常を過ごしているような男女ふたりを想起させます。

なんだかステキなふたりです。

感情的になって言い合い、何かをはき違えてしまい、理解しあえなくなってしまった二人なのでしょうか。

彼女は、おそらく「俺」をさげすんだような表情で見ているのかもしれません。

そんな絵が浮かび上がってきます。

あんなに、お互い好きだった二人なのに、うまくいかなくなってしまった、そういうことは恋人同士によくあることでもあります。