美空ひばり(AI歌唱)「あれから」を解説!
AI美空ひばりとは?
伝説の歌姫、美空ひばりさんの新曲と聞いて驚いた方も多いでしょう。
そんな「あれから」はそもそもテレビ番組の企画として制作されました。
貴重なAI美空ひばりさんによる歌唱動画はNHKのYouTubeチャンネルにアップされています。
人工知能、AIの技術は凄いですね。
忠実に独特のビブラートまで再現されていて、30年ぶりにご本人が生き返られたかのような映像に驚かされます。
メモリアル映像も有り
さらにAI美空ひばりさんを見て、北野武さんや指原莉乃さんらがコメントするメモリアル映像もあります。
このようにテレビ番組を見た視聴者からも反響が大きく2019年11月に「NHKスペシャル・バージョン」が配信。
1.あれから -シングル・バージョン-
2.あれから -NHKスペシャル・バージョン-
3.あれから -シングル・バージョン-(オリジナル・カラオケ)
出典: あれから/美空ひばり(AI歌唱)
1番の歌詞はこちら!
大切な忘れ物
夕陽がまた沈んでいく
あっという間の一日
どこかに大事な何かを
置き忘れたような自分の影
出典: あれから/作詞:秋元康 作曲:佐藤嘉風
楽曲構成は1番と2番、語りを含む3番になります。
そのうち1番と2番はそれぞれ「Aメロ→Bメロ→サビ」という流れです。
1番Aメロの時間は夕暮れ。夜が近づき、1日が終わるタイミングです。
そのときに映った自らの影を見て忘れ物をしたような気分になっています。
もしかしたら美空ひばりさん自身が大切なことを伝え忘れたと思い返しているのでしょうか。
そんな光景を想像させるとともに、影つまりAIとして現れたことを表しているかのようです。
生きるとは?
地平線は変わらないのに
静かに移ろう景色
生きるというのは別れを知ること
愛しい人よ
出典: あれから/作詞:秋元康 作曲:佐藤嘉風
1番Bメロです。
夕暮れ時に地平線を眺めると、物理的に建物などは動かなくても、見た目の風景は光から闇へ刻々と変化します。
先ほどまで見えた家や山が暗闇に包まれ見えなくなることもあるでしょう。
こうした1日の終わりを「別れ」と表現しているのではないでしょうか。
生きていれば、たしかに身のまわりの人々との別れを経験するものです。
そのうえ実際に美空ひばりさんとの別れを経験しているファンの方にとっては胸に迫るものがあるでしょう。
誰かが亡くなっても、いつもと同じように陽は昇り、そして沈みます。
ところが変わらないように見えるものでも、実は変わっているという無常の世界観が示唆されているでしょう。
頭でわかっているつもりでも、実際に別れを体験するとつらいですね。
そんな別れを知ってこそ人生という言葉の重みが伝わってきます。