When did I stop searching for miracles?
(奇跡を探すのをやめたのはいつだっけ?)
It's bad enough when nobody helps
(誰の助けも得られずまいっているのにな)

出典: Memories/作詞:Taka 作曲:Taka

大きな成功をおさめるには膨大な努力が必要。

偶然や奇跡なんかでは達成できない夢を、ONE OK ROCKは追いかけているのでしょう。

そして、無数のアーティストがせめぎ合う競争社会ともいえる環境では、他人の助けを借りることもできない。

全ての行動が自分たちのもとへ跳ね返ってくるのです。

大きな行動を起こせば、自然と反動やリスクも大きくなります。

それを負ってでも、彼らは大物アーティストへの道を選んだのでしょう。

挑戦的なサビ

Memory Memory now
(今や過去の記憶)
You are nothing but a Memory Memory now
(お前はもう過去の栄光になってしまったんだよ)
You're burning out
(お前はもうここにいない)
移り変わり行く世代交代
後追いはしない新世代
Memory Memory now Go on and fuck yourself
(今はもう過去の記憶 だからさっさと失せろ)

出典: Memories/作詞:Taka 作曲:Taka

サビではより挑戦的な言葉が飛び交います。

流行り廃りの激しい音楽シーン。

かつて栄光を残したアーティストに対して、非常に厳しい批判を浴びせます。

今は新しいアーティストに「世代交代」をする時。

過去の栄光にすがって音楽シーンに残るものではない。

そして、「新世代」とはONE OK ROCKのことをいっているのでしょう。

これからは自分たちの音楽が輝く時代。

だからさっさといなくなってしまえ。

…力強い言葉を堂々放つ度胸に、筆者は驚きました。

自分たちの音楽の可能性に確信を持っているからこそ、発言できるのではないでしょうか。

なぜ「過去の記憶」と表現するのか

今見ているのは過去の光

見上げた夜空のスクリーンには
数えきれぬほどの光が
今見ているその輝きはもう
僕が生まれる遥か前 昔の
過去の姿それなのに今日も
ヤツは僕に光ってみせる!

出典: Memories/作詞:Taka 作曲:Taka

最初のフレーズで出てきた宇宙にある星の輝き。

その光は長い時間を経て宇宙空間を通過し、地球へ到達します。

そのため、私たちが見ているのは数年から数百万年も前の輝きといわれているのです。

この歌詞ではそのことを比喩しています。

今見ている輝きは、過去に星が放っていたもの。

実態は既に廃れてしまっているのです。

大物アーティストの才能や状況の変化を敏感に感じ取っているのかもしれませんね。

生みだされる楽曲のクオリティも、環境も、時間の経過とともに少なからず変化していきます。

過去にヒットした楽曲も、もちろん素晴らしいです。

今もなおカヴァーされて受け継がれたり、カラオケで歌われたり、何度もテレビ番組で歌われたり。

ところが、ONE OK ROCKにとってはそれが下剋上を達成するための「隙」に見えるのです。

彼らは新しい音楽性で打ち破ろうとしています。

廃れた「星」の輝き

※繰り返し
Memory Memory now
(今や過去の記憶)
You are nothing but a Memory Memory now
(お前はもう過去の栄光になってしまったんだよ)
You're burning out
(お前はもうここにいない)
移り変わり行く世代交代
後追いはしない新世代
Memory Memory now Go on and fuck yourself
(今はもう過去の記憶 だからさっさと失せろ)

出典: Memories/作詞:Taka 作曲:Taka

2番の歌詞を解釈した後だと、同じサビでも見方が変わります。

観客に見せている輝きは、過去の星の光と同じ。

実態は星が消えるように廃れてしまっている。

「おまえは残像だ」といっているような印象です。

無理矢理居座るのではなく、さっさと綺麗さっぱり消えてしまえ。

そんな意味合いが込められているのだと思います。

ずっと輝き続けるために

将来を見据える

Don't wanna be a has-been
(俺は時代遅れになりたくない)
Never gonna happen
(そうなるつもりなんて更々ないけど)
Not like you
(俺はおまえみたいにはならない)

出典: Memories/作詞:Taka 作曲:Taka

ここでは、下剋上のあとのことについても発言しています。

有名になった後も、その輝きを維持しつづけてみせる。

ONE OK ROCKは時代の変化にも適応して、常に新しい音楽を生み出そうとしているのです。

自分が上位アーティストを蹴落とせば、同様に下剋上を果たそうとするバンドが現れます。

それでも生き残ってみせると宣言しているのでしょう。

彼らにとって有名になることはゴールではなく、スタート地点なのかもしれません。

※繰り返し2
Memory Memory now
You are nothing but a
Memory Memory now
You're burning out
移り変わり行く世代交代
後追いはしない新世代
Memory Memory now
Go on and fuck yourself

出典: Memories/作詞:Taka 作曲:Taka