デビュー前の話題曲

King & Prince【Prince Princess】歌詞を考察!胸がときめく理由を紐解くの画像

今やテレビのバラエティ番組でも大活躍のKing & Prince

「Prince Princess」はデビュー前のジャニーズジュニア時代、多数発表していたオリジナル16曲のうちの1曲です。

2016年8月に放送された「少年倶楽部」で初披露され、話題となりました。

この時代のグループ名は「Mr.King vs Mr.Prince」です。

その中のユニット「Prince」の岸優太・神宮寺勇太・岩橋玄樹(元メンバー)の3人組がこの曲を発表しました。

曲のタイトルにもなっている「Prince」と「Princess」はグループ名と何か関係があるのでしょうか。

はたまたキラキラと輝く曲に乗せた歌詞にはどのような意味が込められているのかを紐解いていきます。

柔らかな曲調

King & Prince【Prince Princess】歌詞を考察!胸がときめく理由を紐解くの画像

イントロは甘く壮大なストリングスがよく聞こえるオーケストラをバックにスタートします。

歩くようなテンポなので「ナーナーナー…」という歌声に合わせて左右に身体を揺らしたくなる始まりです。

そして、お気づきでしょうか。

「ラーラーラー」よりも発音が柔らかい「ナ」を使うことでより優しい印象になっています。

メンバー3人に合わせて揺れ歌い、気づけば一緒に曲に入り込んでいるはず。

「Prince」はKing & Princeの中のもう1つのユニットである「King」と比べて優しく可愛らしい音楽が特徴。

かっこいい王様というより、かっこよくも可愛らしさを備えたまさに王子様を彷彿とさせる曲です。

「Prince」と「Princess」が意味するもの

巧みな言葉が生み出す物語

朝までひざを抱えてた
Oh Prince Princess 顔をあげて
星空は君を包んでた
心がうつむいても

出典: Prince Princess/作詞:久保田洋司 作曲:JOEY CARBONE,RYOMA KITAMURO

主題ではいきなり主語のない歌詞から始まります。

しかし後に続く文章から想像出来る通り、歌い手ではなく「君」という2人称にフォーカスしているのです。

主人公は姿を見せません。

しかしまるでドラマでこちらの視点から相手を見ているかのように物語が紡がれていきます。

語尾が「〜していた」という過去形になっていることにも注目。

過去形にはフランス語などの他言語にもありますが、リアリティを薄め物語風にする性質も持っています。

そのため、悲しい歌詞であってもどこかストーリーのような雰囲気を醸し出しています。

ミュージックビデオが自然と頭の中に描かれていくように歌詞が浸み込んでくるのです。

何かマイナスの出来事があったのでしょう。

下を向いていても3行目の詩のような表現が幻想的な雰囲気を作っています。

世界観が表す「主人公」

「Prince」と「Princess」の辞書的な意味は「王子様」と「お姫様」。

もしこれをひとまずそのままの意味として考えてみましょう。

すると先程言及した、物語風の世界観にぴったりマッチします。

デビュー前のKing & PrinceはKingとPrinceそれぞれのユニットごとでも活動していました。

この曲もPrince側の1曲。

かっこよさを前面に出すKingと甘さをプラスしたPrinceをイメージしてみましょう。

歌詞に出てくる「Prince」と「Princess」はユニット名やイメージに沿った意味と捉えることが出来ます。

愛おしくて仕方がない

踊るように歩くくせが
そのままに すり減った クツの底
愛しいよ 笑顔見せて

出典: Prince Princess/作詞:久保田洋司 作曲:JOEY CARBONE,RYOMA KITAMURO

主人公は落ち込んでいる状況に置かれていることが前の文章から分かります。

ただし続く歌詞は、1行目からまるで反対に気分が上がっている様子を思い起こさせる言葉があります。

しかしながら「癖」と指し示すように本人は意識せず行われている出来事。

普段は笑顔でスキップしながら歩いているのか。

またはこちらの視点では主人公が愛おしいあまり、全ての挙動がプラスに見えている可能性もあります。

どちらにせよ主人公が可愛いらしく目に映っているのです。

靴の底がすり減っていても、それは素敵な個性の証

たとえ嫌なことがあってもそれすら愛おしく思えているのでしょう。

すっかり主人公がシンデレラストーリーの中にいるかのように感じています。

ここでは落ち込んでいる理由は詳しく言及していません。

とにかく物語の主人公であるPrinceやPrincessを応援しているのです。

物語の主人公は

私のいる世界