Official髭男dism【Travelers】アルバム収録曲解説！曲順にこだわった旅の記録に迫る

9曲目は、「FIRE GROUND」。

TVアニメ「火の丸相撲」のオープニング曲にもなりました。

高校相撲が舞台のアニメですよ。

体格的には小柄な主人公が、弱小相撲部の仲間と一緒に横綱を目指すストーリーです。

ファンクなリズムに乗せられ、体が揺さぶられるようなノリのいい曲です。

心地よくキレのあるリズムのギターカッティングに乗って、闘志溢れるメッセージが届けられる楽曲ですよ。

10曲目は、「旅は道連れ」です。

この曲は、作詞作曲をベース・サックス演奏の楢崎誠が担当しました。

旅路での仲間同士の何気ない会話や、言葉のやりとり。

ありふれた時間ですら、いつの日かかけがえのない宝物になるのだと気づかせてくれます。

人との出会いは、人生に光を当ててくれるのだと再確認させてくれる素敵な曲ですよ。

12曲目は、人気映画「コンフィデンスマンJP」の主題歌でもある「Pretender」です。

11曲目「052519」の約10秒間のギターフレーズから切れ目なく続く、恋の終わりの歌。

 一つの恋が終わり、気持ちを残しながらも次のステップへと進もうとする主人公の心の動きを描きます。

君の運命の人は僕じゃない、と現実を受け入れる主人公の姿を想像すると胸が苦しくなりますね。

「辛いけど否めない、でも離れがたい」と葛藤する胸中を言葉にします。

「グッバイ」と何度も繰り返される言葉で、想いに区切りを付けようと努力する姿が連想されますね。

最後に一言「君は綺麗だ」と続く言葉が、曲に余韻を与えるのです。

相手を愛おしいと思いながら、想いは叶わないことを飲み込んだ主人公の言葉。

聴き手の心をギュッと掴む切ない歌です。

「Pretender」について、ジャケット写真にスポットライトを当てて独自解釈した記事がこちらです。

鋭い視点から解説していて、曲への興味が深まりますよ。

ぜひ、一読ください！

旅の終わりを告げる歌。

「まだ遊びたりないよ」という歌詞には、一区切りがついてしまう旅への余韻が感じられますね。

さまざまな出会いや別れがあり、濃密な時間を過ごせたから旅が終わるのが寂しく感じるのです。