「アゲイン2」という特異なタイトル!
「2」が付くタイトル
2017年にデビュー20周年を迎え、その年の紅白歌合戦では大トリを務めるなど、深みも貫禄もどんどん増してきているゆず。
元々は、横浜のストリートライブが原点で、そのフレッシュでエネルギーの溢れる2人のハーモニーが魅力でした。
もちろん今もエネルギッシュな部分は失われてはいませんが、名実共に大御所と呼ばれる域に足を踏み入れ始めていることは間違いないでしょう。
そんなゆずの初期のフレッシュな名曲「アゲイン2」を、今回は紹介していくわけなんですが、何か皆さん違和感を感じませんか?
そう!タイトルに「2」が付いているのです!
Twitterでは、こんな疑問をツイートしている人も見受けられます。
この楽曲のリリース以前には、「アゲイン」も、ましてや「アゲイン1」もリリースされていません。
なのに、なぜ「2」なのでしょうか。
その疑問に今回は迫っていくわけなんですが、「2」の付くタイトルで思いつく楽曲って、皆さんはありますか?
例えば、山口百恵の「プレイバックPart2」とかDREAMS COME TRUEの「未来予想図Ⅱ」とか、実は意外に多いんですよね。
他にもあった「2」が付くタイトル!
それは、アルバム「ゆずえん」に収録されている「方程式2」という楽曲です。
アルバム「ゆずえん」は、1999年10月14日にリリースされた2枚目のアルバムで、「方程式2」はこのアルバムの6曲目に収録されています。
このアルバムは、筆者も本当に好きなアルバムで学生時代には擦り切れるほど聴いていたし、ギター片手にアルバムの曲順で弾き語ったりしていました。
何と言ってもこのアルバムは初期の名曲揃い!
「からっぽ」や「いつか」、「サヨナラバス」など、カラオケに行ったら今でも歌ってしまうような、青春を思い出す楽曲が詰め込まれているんです。
聴くとセンチメンタルな気持ちになります...あ!「センチメンタル」も収録されています。
話が逸れましたが、実はこの「方程式2」も「方程式」や「方程式1」といったような楽曲はリリースされていません。
なんと不思議なタイトルを付けるゆず...
では、一体なぜ「2」を付けているのでしょうか?!
「2」である理由とは...?!
「2」が付いている理由...単刀直入に言ってしまいましょう!
それは「原曲が存在するから」なのです!
「アゲイン2」も「方程式2」もそうなのですが、「2」に至る過程でデモ段階の原曲が存在していたそうです。
しかし、その基となる曲を「もっとこうしよう、ああしよう」と煮詰めていった結果、結局のところ原曲とは全然違うものになってしまったわけなんですね。
「同じタイトルをそのまま引き継ぐか!しかし、原曲と違うしなぁ」
「全然違うタイトルを付けるか!でも、原曲からの流れがあるしなぁ」
きっとゆずの2人には、こんな葛藤があったのではないでしょうか。
原曲があって生まれた曲である以上、流れを汲んでいることを考慮して「2」を付けざるを得なかったのでしょう。
また、原曲が存在していることはゆずの2人も公言しています。
ちなみに「アゲイン2」の原曲である「アゲイン」に至っては、音源化されリリースもされています。
ここで読者の方々の中には「え?!」となった方もいるかもしれません。
「さっきリリースされていない」と言っていたじゃないかと!
そうなんです。「アゲイン2」のリリース前にはリリースされていないんです。
これがミソでして、原曲である「アゲイン」は、「アゲイン2」より後にリリースされたんです。
なんとも不思議なリリースの仕方ですよね!
そして、それを収録したCDがこちらです。
デビュー10周年を記念して、2007年10月3日にリリースされた2枚目のベストアルバム「ゆずのね 1997-2007」です。
このアルバムのDisc2 の1曲目に「アゲイン」は収録されました。
実は、このアルバムに収録される前には、期間限定で配信がされていたそうです。
その時の思い出を語るツイートをしている人もいますね。
さらには、「アゲイン」の方が好きという意見も。
とはいえ、これはファンの中では有名な話なんですけどね。
筆者的には、どちらもまた違った味わいが楽しめて好きです。
ぜひ、皆さんも聴き比べてみてはいかがでしょうか。
では、次に「アゲイン2」について掘り下げていきましょう。