『飴玉の唄』について

飴玉の唄【BUMP OF CHICKEN】の飴玉が意味するものとは?!歌詞を徹底解釈!コード譜あり♪の画像

まず、『飴玉の唄』の収録アルバムなど、基本情報について紹介します。

アルバム『orbital period』収録

BUMP OF CHICKENの『飴玉の唄』は、2007年12月19日に発売されたアルバム『orbital period』に収録されています。

『orbital period』とは「公転周期」などを意味する言葉です。公転周期とは天体のまわりを公転する天体が1度公転するために要する時間を指します。

地球が太陽のまわりを一度回るために必要な時間と言えばわかりやすいのではないでしょうか。

アルバムの1曲目にある『voyager』をはじめ、宇宙や時などをイメージさせる曲が多いです。

飴玉が意味するものは?

『飴玉の唄』の「飴玉」とは好きなものをあげたいという意味があるそうです。藤原基央自身が飴玉が好きなのだと語っています。

その飴玉をあげたいと思ったとしても、それを実現するための心の距離は人によって違うということはあるでしょう。

好きな人に声をかけたいと思っても、とても勇気が必要な時もありますよね。

自分が好きだと思うものを相手にあげたいと考えると、「相手がそれを嫌ったらどうしよう」など受け止めてもらえるか不安にならないでしょうか。

物理的に距離は近くても、その目標にたどり着くために長い道のりを進む場合もあるのです。その道のりは時間や精神的なものなど、さまざまなケースがあると思います。

『飴玉の唄』というかわいらしいタイトルとは裏腹に深い意味が込められているのです。

歌詞の意味を徹底解釈


次に、「信じる」ことがキーワードになっている『飴玉の唄』の歌詞について徹底解釈したいと思います。

すべてを信じる

僕は君を 信じたから もう裏切られる事はない
だってもし裏切られても それが解らないから
どうか 君じゃなく ならないで

出典: 飴玉の唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

悲しい時 嬉しい時 どちらにしても ほら泣く
困るでしょうって更に泣く あんまり困らないよ
飴玉あげる

出典: 飴玉の唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

『飴玉の唄』の歌詞は、「信じる」ということがキーワードになっていると思います。神様と対比的に、目の前の人を信じるということの難しさや美しさを唄っているのです。

「君」を信じたから、裏切られる事はないというのはどういうことでしょうか。

心の底から人を信じると自分の望まないことをされて裏切られることが恐くなるものです。

しかし、自分が大切に思える相手がどんなことをしたとしても、すべてを受け入れると思えば決して裏切られることはないのだと想います。

それがここで言っている「信じる」ということだと思います。

その人がその人らしくいれば、裏切られたとは感じないでしょう。

何光年も遥か彼方から やっと届いた飴玉だよ
そういう1ミリを繋いで 君と出会えた 僕がいるよ
見えない神様 僕らは祈らない
冷えきった君のその手に触れて 心を見たよ

出典: 飴玉の唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

「君」と出会うまでは、もしかすると光のない孤独を感じていたのかもしれません。

どれだけ終わりがないと感じる闇であっても、その中を少しずつ1ミリでも前に進むことで君と出会えたのです。

目にすることも触れることもできない神様には祈りたくないのでしょう。

奇跡を待つよりも、目の前にいる冷たくなった「君」の手に触れて心が見たいと願っているのです。

言葉では伝えきれない

聞けない事 言えない事 上手に話せなくて泣く
出ない言葉 強い気持ち 時間が足りないと言う

出典: 飴玉の唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

僕は 君と僕の事を ずっと思い出す事はない
だってさよならしないなら 思い出にならないから
さぁ ゆっくり下手な 話をしよう
言葉の要らない 話をしよう

出典: 飴玉の唄/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央